告白 ページ24
そして日曜日。
ついにラウに自分の気持ちを伝える日。
この日まで緊張しすぎてちゃんと眠れなかった。
今、自分が出来る最高にかわいい格好をして家を出る。
集合場所はこの前、勉強会をした時の集合場所だった駅だ。
一歩一歩の足が重たいが頑張って進む｡
するとスマホがピコンッとなった。
確認するとこーじからだ。
向井「Aごめーん！別の予定が入って行けんくなったわ！ラウと二人で楽しんできて！」
びっくりしすぎてスマホをなげるところだった。
ラウと二人きり？！
大丈夫だろうか？
でも自分の気持ちを伝えるなら二人きりの方がいいのかもしれない。
そうポジティブに捉えた。
駅に近づいていくと身長の大きい人がいた。
ラウだ。
とても目立つ。
ラウが視界に入ってから心臓のドキドキが止まらない。
足が使い物にならなかった。
全く前に進めない。
立ち止まっていると・・
？１(おねぇちゃん？今日1人？)
？２(いっしょに遊ぼうよ？)
知らない男の人に話しかけられた。
髪の毛の色が派手でチャラそうだ。
「嫌です」と言いたいが怖くて声が出ない。
？１(黙っているってことは遊びたいってことでしょ？)
？２(じゃあ行こうか？)
無理矢理、手を繋がれる。
自然と体が動いた。
私(やめてください！)
そう言って私は二人組の手をほどいた。
だが逆効果だったらしい。
？１(あぁん？生意気だなぁお前。)
？２(グジグジしないでついて来い！)
先程よりも強い力で引っ張られる。
助けを求めようと周りを見たが、みんな見て見ぬふりをして通り過ぎていく。
「終わった」と思った。
すると・・
？？(何してるんですか。)
誰かの声がした。
声の方を見るとラウだった。
いつもよりも目つきが険しい。
声もラウから聞いたことないくらい低かった。
ラウール(その子に触らないでください。)
ラウはそう言って私の体を引き寄せた。
チャラい男たち二人組はラウの迫力に圧倒されている。
ラウール(僕のなんで、この子。他のかわいい子探してみたらどうですか？)
ラウは笑顔でそう言っていたが全く目が笑っていない。
初めて見るラウの表情にビックリした。
悔しそうな顔をして二人組は去っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パプ子 | 作成日時：2022年6月16日 23時
