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向井(君、ラウールくんよな?Aの事、よろしく頼むわ!)



そのことを、聞いた時やっぱりこーじが友達で良かったなと改めて思った。



ラウール(とても優しそうな人でした。いいお友達ですね。)



私(そうだね。私、こーじぐらいしか友達がいないから。)



ラウール(そうなんですか?!?!)



私(うん。私、人見知りすぎて友達全然出来ないんだよね。)



ラウール(えー、意外だなぁ。A先輩綺麗だから、めっちゃ人気そうだけどなぁ。)

 
私(そんなことないよ。)



ラウール(じゃあ、僕決めました!僕、A先輩の友達になります!)



私(えっ!)



ラウール(A先輩の友達はこーじさんだけじゃないです!僕もいます!ダメですか?)



犬みたいな目でじっと見つめられる。



断れるはずがなかった。



何より、純粋に私もラウールくんと友達になりたいと思った。



私(ぜひ。私でよければ、友達になりましょう。)



ラウール(本当ですか!やったぁー!じゃあ、距離近づけるために僕のこと、ラウールくんじゃなくて「ラウ」って呼んでください!)



私(えっ!)



ラウール(そっちの方が友達っぽくないですか?)



私(確かに・・・。分かった。)



私は深呼吸をした。



私(ラウ、これから友達としてよろしくお願いします!)



ラウの言う通り距離が近くなった気がした。



ラウール(嬉しいです。僕はA先輩って呼びますね。一応、先輩なんで。)



私(分かった。)



ラウール(っていうか、さっきの僕告白みたいでしたよね。なんか恥ずかしかったです。)



私(告白!?!?)



普段聞かない言葉に動揺する。

 
 
ラウール(もしかしてA先輩って初心(うぶ)ですか? 笑)



私(コラコラ、先輩を馬鹿にするんじゃない!)



ラウール(すみません、すみません。笑 かわいいところあるんですね。)



私(ちょっとやめてよ!)



ラウール(ははは!)



ラウは、見た目とは想像できないくらい高い声で笑った。



ラウの新たな一面を知る事が出来てなんだか嬉しかった。



ラウール(これから毎日、お弁当持ってここに来ます!明日、一緒に食べましょう!)



ラウとまた会う約束をしてさよならをした。



明日からが楽しみだ。

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作者名:パプ子 | 作成日時:2022年6月16日 23時

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