ダンス（白） (ページ16)

今日:25 hit、昨日:2 hit、合計:7,539 hit

夏祭りページ16

そしてラウが私の家に来る時間になった。

なんだか緊張して、体が落ち着かない。

凄く変な感じだ。

「ピンポーン」とインターホンが鳴った。

ドキドキしながらドアを開けるとそこには浴衣を着たラウが居た。

とても大人っぽい。

いつものラウと、どこか雰囲気が違った。

ラウール(こんにちは、先輩！何ですか？そんなにじろじろ見て・・・)

無意識にじろじろ見てしまっていたらしい。

私(ごめん。なんか、いつもとラウが違くてびっくりして・・・。浴衣、似合ってるね。)

ラウール(本当ですか？！？！嬉しいです！A先輩も、浴衣とても似合ってます！めっちゃかわいいです！)

私(あ、ありがとう。)

こーじやこーじママに今日散々かわいいと言われたが、ラウから言われたかわいいとはちょっと違った。

こーじたちに言われた時も恥ずかしかったが、ラウに言われるのはその倍以上恥ずかしかった。

心臓がうるさい。

こんなにドキドキ心臓が鳴っているのは初めてかもしれない。

ラウール(A先輩、なんか顔赤くないですか？)

私(そんなことないよ！)

ラウに恥ずかしいのがバレたくなく強気になる。

私(もう行こう！)

　
ラウール(そうですね！)

この雰囲気に耐えられなくて無理やりラウと一緒に夏祭りの会場に向かった。