謎の男 ページ17
思ってた以上にたくさんの人に読んでいただけて嬉しいです！ありがとうございます！
待ち望んでいる方には申し訳ありませんが、ワンピースキャラとの絡みはまだありません…！でももうしばらく続く主人公の奮闘の後、最初に出ちゃいけないヤベェやつが登場する予定なので首を長くしてお待ちください！
─────
『イカダ♪イカダ♪イカダを作ろっ♪』
スーツケースとの出会いから数日後。相変わらず果物に苦しめられているし、若白髪は増える一方だけど、私は今日も元気です(白目)。
無人島脱出を目標に掲げた私は、今日も今日とてイカダ作りに勤しんでいた。
少女一人でどうやってイカダなんか作りゃいいんだ、と初めは手も足も出ない状態だったが、ついにこの時、無惨な結果に終わったあの島の散策が幸をなした。
このジャングルにはそこそこ大きな竹林があることを私は突き止めていたのだ。
竹製のイカダ、なんてのは、前世で何度か目にしたことがある。そこで私は倒れている竹を中心に、イカダ作りの材料を集めることにした。
何本もの竹や、頑丈な蔦など、自然にも探せば色々あるのだとこんな状況にも関わらず感心する毎日だ。今までの私の視野の狭さが恥ずかしい。
そうして今日も竹林から拠点のある池まで、竹を引っ張って運んでいた。
ちなみに歌っている理由は疲れを紛らわすためなのと、猛獣避けだ。といってもこれは熊避けなので効果があるか定かではないが……。
『うんしょ……よっこいせ…！よし！これで１０本目！』
汗を拭ってから、喉の乾きを潤すために池の方に向かう。
いや〜、力仕事をした後の池の水は仕事終わりの居酒屋のように格別………………うん？
視界に妙なものが映って、足を止める。池の真ん中辺りに何かが浮いていた。緑色の何かがたまに小さく身じろぎさたりして、ぷかぷかと水面を浮かんでいる。
『……………………もしかして…！』
この姿形には、何故か見覚えがあった。
くすんだ緑、長い手足、人間の成人男性のようなこいつは、まさか───
『────ワニ！？』
「どう見ても人間だろうがァ！」
『あ、生きてた』
「あホントだ生きてらぁ〜、天国のおっかさんがおれを助けてくれたに違いねえ〜！……ってそうじゃねーよガキ！！」
池の中から出てきたのは斧を持った女神ではなく、スナフキンみたいな色褪せた格好をした、物凄く忙しそうな男だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 616人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AG2(プロフ) - うぇさん» ありがとうございます！可哀想は可愛いの裏返しですからね❤︎ (2022年8月30日 13時) (
レス) id: 824802fbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - 主人公…、強く生きろよ…いや好きですけど好き！！！ (2022年8月29日 17時) (レス) @page49 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - ニアさん» ありがとうございます！やっぱり幸せなだけじゃ物足りないですよね^ ^これからもじゃんじゃん不幸にしていきます！！ (2022年8月24日 7時) (レス) id: 824802fbf5 (このIDを非表示/違反報告)
ニア - これは主人公が幸せになろうとする度に不幸が襲ってくるパターンのタイプだ……リゲルが死んだところでちょっと泣いちゃった...とても面白くて読みやすい小説でした！！！ (2022年8月23日 23時) (レス) id: 6103ddda9f (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - おこげさん» ありがとうございます！これからもどんどん主人公を可哀想な目に合わせていきます！頑張ります！ (2022年8月18日 10時) (レス) id: 824802fbf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハラマゲオ | 作成日時：2022年8月6日 23時
