なな ページ10
今日はいつもと違って少し早めに登校した
特に理由はないけれどなんとなく早く行きたくなったから
前を見れば、少し先に平塚くんがいて
平塚くんはいつもこの時間に登校してるんだなんて考えていると
なぜか声をかけたくなった
小走りで平塚くんの元に行き
『平塚くんおはよう』
と声をかければ、朝から可愛い笑顔で返してくれる
平「おはよう！楠木さん！」
平「今日は早いんだね〜」
『なんとなく早く行きたくなっちゃって笑』
平「そーゆー日もあるよねー俺はないけど笑」
平「あ！そーいえばさー楠木さんって中学では何部だったの？？」
『え？中学？陸上部だったよ』
平「陸上部か〜想像つかないなあ〜」
『よく言われる』
平「高校ではやらなかったんだねなんで？」
『うんー』
平「あんまり理由聞かない方がいいか」
『いや別にいいよ！』
平「無理しなくてもいいよ！」
『無理してないよ笑』
『怪我したから、かなあ』
平「怪我？」
『色々あってね〜あ！今はもう治ったから安心してね！』
side：平塚翔馬
安心してと笑う彼女はどこか寂しそうで悔しそうだった。
なんでそんな表情をするのか、もっと気にかけてあげてれば良かったと思ったのはもう少し先の話
平「もう陸上はやらないのつもりなの？」
『うん！もう陸上からは身を引いたから』
平「そっか、でも体を動かすことは好きでしょ？」
「何か違うこと初めてみたら？」
『それも考えたんだけど、また怪我したら怖いなあって思って辞めちゃった笑』
『だから運動部に入ることはないかなあ』
平「そっか」
彼女がスポーツしているところを見てみたかったなあなんて思いながら少し肩を落とす
『見るのも好きだから、内村くんがサッカー見にこないかって誘ってくれるのは嬉しいんだよ』
これまでにないくらい満面な笑みでそういう彼女を見
て自然と笑顔になった
"これからは俺が誘いに行っちゃおうかな"
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モカ(プロフ) - 感想でなく申し訳ありません(^_^;)以前から彩様の忍者紅一点を愛読していたものです。諸事情によりしばらくログインできておらず、久しぶりにログインしたところ、紅一点作品に鍵がかかっており…お手数でなければパスワードを教えていただければ嬉しいです。 (2021年8月14日 1時) (
レス) id: 56deb7bc7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2021年2月4日 23時
