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side：元木湧
『聞いちゃったの、あの日光輝が私のことを虐めてた子と2人で居て、』
『私の事なんて初めから好きじゃなかったって、私が少し男子の間で人気だったから付き合ってみただけだって』
元「あいつが？そう言ったのかよ」
『うん、その時信じられなくて、何もかも失った気がした、目の前が真っ暗になって、今までのいじめも、全部光輝が居たから誰にも頼らずいつも笑顔で、光輝が、私を好きならそれでいいって、』
目の前で泣くAが消えそうだった
今すぐにでもどこかに消えそうなくらいに儚かった
そっとAの手に触れて引き寄せれば
ふわりと香る彼女の匂いに
胸が高鳴った
『湧？』
元「ごめん、なんかAが消えそうで」
『消えないよ笑....それからね、光輝に聞いたの』
『私の事ほんとに好き？って、言って欲しかった、別に好きじゃないってなのに好きだよって大好きだよって、悲しそうに言うから、』
『あの日聞いた言葉は嘘で光輝は私の事ちゃんと好きなんだって思ったのに』
『その1週間後から光輝は私に冷たくなった、目が合っても笑ってくれない話しかけても無視されて、さすがの私も悟った、やっぱり彼は私の事が初めから好きじゃなかったんだなって』
元「A.....」
『頭が真っ白になってよく分からないまま家に帰ったんだけど、その帰りに居眠り運転の車と事故って、その時記憶が無くなったフリをした』
元「え？記憶、ってフリ？？」
『うん、意識を失う瞬間このまま記憶が無くなればいいのにって思った、でも記憶は無くなってなくて、どーせ振られるならこのまま光輝の事を知らない私として生きたかった。光輝も私が忘れれば簡単に別れられるし、それが1番いいと思ったの』
元「だから時々、光輝と話が噛み合ってなかったの？」
『うん、』
元「それで、Aは黒田のこと忘れられたの？好きじゃなくなった？」
『...忘れられなかった、』
元「そっか、」
「今の話って黒田は知らないんだよね？」
『うん』
元「俺は話すべきだと思う」
「俺と黒田はさ、まだ出会って少しだけど、それでもあいつが良い奴だってこと分かるよ、俺はあいつがそんなことするやつだなんて思えない」
『でも！！』
元「俺の事信じてみてくれない？俺がなんとなくそう思うだけだから、信じれないかもしれないけど、、」
なんとなくだけど、俺は黒田が悪いやつには思えないよ
Aも本当はそう思ってんじゃないの？
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モカ(プロフ) - 感想でなく申し訳ありません(^_^;)以前から彩様の忍者紅一点を愛読していたものです。諸事情によりしばらくログインできておらず、久しぶりにログインしたところ、紅一点作品に鍵がかかっており…お手数でなければパスワードを教えていただければ嬉しいです。 (2021年8月14日 1時) (
レス) id: 56deb7bc7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2021年2月4日 23時
