きゅう ページ13
side：元木湧
元「あれ？楠木さんは？？」
昼になって、あじの席に行くと隣にいるはずの楠木さんがいなかった
園田とどこかに行ったのかなって思ったけど、園田はほかの友達と一緒にいるしなあ〜どこ行ったんだろう
すると園田と目が合ってこっちに向かってくる
莉「どしたの？」
元「いや、楠木さんどこ行ったのかなって思って」
安「楠木さんなら授業終わった瞬間すぐどっか行ったけど？」
平「あー見た見た！」
莉「いつものとこじゃない？？」
内「いつものとこ？」
莉「あんた達知らないの？定番スポットじゃん！」
なんて園田が言っているけれど、俺たちの頭にはみごとにハテナが浮かんでいると思う
園田がため息をつきながら、ついてきてと手招きした
莉「あそこ、見て！」
元「あそこってどこだよー」
内「あ！いた！！んー男子と一緒にいる？」
安「あー告白？？」
莉「そ！だいたいAがいない時は告白されてるよ〜」
平「やっぱモテるんだね〜」
莉「まー本人自覚無しだけどね〜」
なんて横で話しているけれど、俺は楠木さんがなんて返事したのかが気になってしょうがなかった
楠木さんに告白したと言うやつの話は去年から沢山聞いているし、誰一人としてOKしていないのも知ってるけど、もしかしたら今回は付き合うのかもと思うと少し胸が痛かった
振られる確率のが圧倒的に高いのに、告白出来るやつってほんとに尊敬する、うじうじしてるやつよりよっぽどかかっこいいと思うし、、
それと同時にそんなにたくさんの人に好意を抱いて貰ってるのにも関わらず、曖昧な答えをせずにキッパリと返事ができるのもすごいなと思った
俺なら友達からならとか、今はいらないとか理由つけて振っちゃうのに、楠木さんは『ごめんなさい付き合えません』と言うだけで、それもまた潔くて、女子たちすらも虜にしてしまう理由なのかもしれない
楠木さんが教室に戻ってきて、
平「告白の返事なんて言ったの？」
なんてひらつが聞けば
『？なんで知ってるの？もちろん断ったけど』
平「さっき園田に教えてもらった！」
安「あの先輩結構モテるって有名な人じゃなかった？」
『さあ？よくわかんないけど、』
なんて興味無さそうに返事する楠木さん
それを聞いていたクラスの男子もあの先輩が無理なら無理か、など様々な反応を示していた
きっと楠木さんを振り向かせる男なんて
楠木さんに好意を抱いてもらえる男なんて
そうそう居ないんだろうななんて痛感した
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モカ(プロフ) - 感想でなく申し訳ありません(^_^;)以前から彩様の忍者紅一点を愛読していたものです。諸事情によりしばらくログインできておらず、久しぶりにログインしたところ、紅一点作品に鍵がかかっており…お手数でなければパスワードを教えていただければ嬉しいです。 (2021年8月14日 1時) (
レス) id: 56deb7bc7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩 | 作成日時：2021年2月4日 23時
