たった一つの居場所 ページ36
俺は、篠崎柚月だ。
そして、しののめでもある。
そんな自分の居場所はどこにもないと思っていた。
だけど、居場所はすぐに合った。
気にかけてくれる人、笑わせてくれる人、俺のそばにいてくれる人。
優しい人が、周りにはたくさんいる。
自分が思っているより、自分は幸せ者だ。
どんな自分でもいい。
ちょっとだけ、普通からずれてたっていい。
周りからおかしいって言われたっていい。
だって、俺は俺だ。
篠崎柚月は、しののめは。
俺だ。
「はい、配信始めましたー」
「あーい、俺もはじめます」
「しのくん生きてる? これ」
「起きろしののめー」
いつもと変わらない様子の彼らにちょっとだけ笑いつつ、俺も大きな声で返した。
「うるせえ!」
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クライン(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます。彼らはまた笑い合えるのでしょうか、それともさようならで終わってしまうのでしょうか……。最後まで見守ってくださると嬉しいです(笑) (2022年6月28日 21時) (レス) id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - さ、最後がどうなるよかわからなくて読み進める手が止まりかけました。最後は笑顔になれるのか…はたまた違うのか…ヒヤヒヤしながらよんでおります! (2022年6月28日 11時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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