気づかないふり ページ27
そこに、俺の居場所はあるのかもしれないと、思った。
いや、用意してくれてるって、分かってた。
リスナーさんも待っててくれて、みんなも待っててくれてる。
ちゃんとそこに、しののめの席は用意されている。
けれど。
「女の子みたい」
「気持ち悪いよ」
「こっち来ないで!」
怖い。
「しののめってやつ、調子乗ってね?」
「勝手に炎上しとけw」
「マジでしののめ邪魔」
怖い。
否定されるのが、怖い。
「死ねよ」
「お前のこと必要にしてるやつとか一人もいないから」
言葉は、物理より深い傷になる。
いつまでも付いてくる、消えてはくれない傷。
苦しくて、苦しくて。
簡単に人を殺す。
助けて欲しかった。
嫌だって言いたかった。
違うって信じたかった。
大好きなのに、会いたいのに。
弱い自分が、余計に嫌になる。
逃げてしまいたいから、その想いに蓋をして、気づかないふりをする。
俺は、いらない子。
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クライン(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます。彼らはまた笑い合えるのでしょうか、それともさようならで終わってしまうのでしょうか……。最後まで見守ってくださると嬉しいです(笑) (2022年6月28日 21時) (レス) id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - さ、最後がどうなるよかわからなくて読み進める手が止まりかけました。最後は笑顔になれるのか…はたまた違うのか…ヒヤヒヤしながらよんでおります! (2022年6月28日 11時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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