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ページ20

「昔のことを、思い出しちゃって」

苦しそうな声で続けた。

「活動してるの、辛くて」

そこで、気づいた。
いろんな声が、昔の声に重なってるんだ、と。
傷つける言葉が、応援の言葉が。

息が詰まって、何も言えなくなる。
何を言えばいいか、分からなかった。

篠崎も俺も、何も言えなくて、無言のまま時はすぎる。
気まずくて、口を開こうとした時、篠崎がぽつりと呟いた。

「疲れちゃってさ」

篠崎の声は、震えていて、泣きそうだった。
これ以上は、聞くことはできないと思った。問い詰めて、無理をさせたくなかった。
今は、ゆっくり休んでほしい。

「また、今度話して」

「……ごめんね」

最後にありがとう、と一言残して、通話が終わった。

俺、昔から変われてないな、と。
暗闇の中、一人思った。

救いたいのに、声をかけたいのに。
その勇気が出せない。

「ごめんな」

弱くて、頼りなくて、ごめん。

居場所→←暗闇の中の光



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クライン(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます。彼らはまた笑い合えるのでしょうか、それともさようならで終わってしまうのでしょうか……。最後まで見守ってくださると嬉しいです(笑) (2022年6月28日 21時) (レス) id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - さ、最後がどうなるよかわからなくて読み進める手が止まりかけました。最後は笑顔になれるのか…はたまた違うのか…ヒヤヒヤしながらよんでおります! (2022年6月28日 11時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クライン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年5月7日 22時

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