◆番外編(初恋/久保) ページ22
初めて会ったのは小学6年の時。
親に無理やり連れて行かれたダンススクールでだった。「細いのに迫力のある女」。半袖から出る腕は白くて枝のよう。でも踊っている中で、1番力強く、しなやかで、誰よりも目を引く存在だった。
今考えれば母はミーハーなところがあったから、俺がアイドルになることを望んでいたのかもしれない。そんな母にうまく乗せられたのか俺は、その女の子のダンスがカッコよく見えて「俺、ここ通う」と言ってしまっていた。
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「センターおめでとう」
A「ありがとう！でもみんながいてこそのセンターだからさ。久保っちも助けてよねw」
好きになるのに時間はかからなかった。丘咲は気持ちがいいくらい明るく、前向きで、弱音を吐かない。そして、周りに気をつかうことのできる人間だった。ダンスでチームを組めば、絶対的に仲間を信じ、信頼を寄せてくれる。
惹かれないはずがなかった。
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同じくらいだった身長もいつしか俺の方が大きくなり、ダンスの実力も丘咲と争えるくらいになった。周りは「次のセンターはどっちだ？」なんて言うけれど、丘咲はそんな言葉気にも留めていない。
[少しは俺を見てくれないものか]
お前にカッコいいと思われたくて頑張っていると言っても過言ではないのに…。
A「ヤバい！この曲超絶楽しい！」
どれだけ楽しく踊るか…それだけを丘咲は求める。
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教師「急だが丘咲が韓国に行くことになった。登校は…たぶん今日が最後になる。丘咲、挨拶しなさい」
中学3年の2学期。それは突然だった。
A「韓国の芸能事務所に入ります。アーティストとしてデビューできるように頑張ります」
本当に突然…俺の前から姿を消したのに…
半年後、丘咲は【男の子】としてデビューを果たす。
高校生になった俺には物凄く複雑だった。日本語も話さず、長かった髪もショートになり…何より変わらない笑顔は周りを囲む“兄”と呼ばれる人たちに向けられていて…。
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俺は高校に通いながらダンスを続けた。
努力して、スカウトされて、デビューもしたのに…
[これだけ見事な失恋も珍しいんじゃないか]
恋を知らなかった丘咲は、俺の知らない間に恋をして…
[キレる丘咲…初めて見た…]
俺の知らない表情をするようになっていた。
[あんなに怒るくらい、あの人が好きなのか…]
サヨナラ、俺の初恋…
[俺をフったこと、後悔するくらいいい男になってやるから]
****
意外と皆さんに人気な久保君…
次の恋がんば！(おもち
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おもち(プロフ) - MSAMさん» 神ってるなんて言っていただけるとは…とっても嬉しいです！ありがとうございます。またフラグのないお話も時が来たら書こうと思っています。その時は是非読んでいただけたら嬉しいです^_^続編成年になったらのお楽しみで取っといてください(*^^*) (2022年2月4日 1時) (
レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
MSAM - おもちさん！こんな神ってる小説ありがとうございます！とても面白く、3日で全シリーズ読み終わりました！私はまだ未成年なので続編を見ることはできないですが、これからも応援しています！ (2022年2月3日 19時) (レス) id: ded29d6e96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - sgさん» 見れるようになってよかったです！また感想お聞かせくださいね^_^ (2022年1月25日 19時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
sg(プロフ) - 設定変えてみたら読むことができました！これからも楽しみに読ませて頂きます‼︎ (2022年1月25日 19時) (レス) id: ef57eb5d33 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - sgさん» こんにちは。【この作者の作品を全表示】を押しても出てこないでしょうか？もしかすると、マイページで設定が18歳以上でないかもしれません。【7】はRフラグ立ててますので… (2022年1月25日 18時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2022年1月8日 22時
