甘えの代償 ページ1
(JH『俺に愛してるって言ってくれたこと…あったかな…』)
寂しそうな、哀しそうな声…
僕が…あんな声であんな言葉を言わせてしまったんだ…。
.
あれから10日。
ヒョンとは別れたわけじゃない。むしろ何も話してない。…だからこそ距離ができたのは事実だ。あの日以来、ハニヒョンは僕の家には来なくなった。
JH「スンチョラ〜w」
ヒョンは普段と変わらず、みんなにイタズラを仕掛けて笑っている。でも…僕には仕事のこと以外で話しかけてくることは…ほとんどない。
全部僕が悪い。今までヒョンに甘え過ぎていた。ヒョンが言葉で、態度で「好きだ」と表現してくれることに甘えて、自分がきちんと言葉にして返していなかったことに気づかなかった。言ってるつもりだった。
[ヒョン…ごめんなさい]
2人になることを徹底的に避けられていて、謝ることも気持ちを伝えることもできずに時間だけが過ぎていく。
すごく不安で、悲しくて…。僕を見てくれないヒョンが、僕が候補生だった当初のヒョンに戻ってしまったように感じて…泣く資格なんてないのに、毎晩、涙が出そうになる…。
でも…ヒョンが普段通りだから、僕も普段通りを装って笑う…それでまた苦しくなる。
.
今日は1人でファッション誌の撮影。スタイリストヌナには顔色が悪いと叱られた。あの日以来、あまりよく眠れていないのは気のせいじゃないみたいだ。
カメラ「Aくん、笑って〜」
そう言われて笑うけれど…うまく行かない。
何故かなんて判り切っている。体が半分ないみたいな感覚なんだ。
僕はその撮影で人生で初めて、笑顔で…静かに…泣いた…。
.
カメラマンに平謝りして、スタイリストヌナの心配も「大丈夫だ」となんとか誤魔化して宿舎に戻った。部屋は真っ暗。やはり今夜もヒョンは来ていない。
(JH『お疲れ様。ほらおいで。ご褒美だよ』)
そう言って、必ず1つ、ご褒美のポッポをしてくれたヒョンは今ここにいない。
[心が壊れてしまいそう…]
せめてハニヒョンと一言でも話すことができたなら…ううん、話せなくてもいい。僕を真っ直ぐ見てもらえたなら…きっと僕の気持ちはそれだけで安らぐだろう。でも、そんな願いも自分勝手に思えて、今日も何もできない。
「ハニヒョン…」
ヒョンの代わりに、クマのハニを抱きしめる。
「ハニ…腕が短過ぎるよ…」
当然、ぬいぐるみの腕は僕の背中までは回らなくて、僕を抱きしめてはくれない。寂しい心は全然埋まらなくて…その分強く強くハニを抱きしめた
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おもち(プロフ) - MSAMさん» 神ってるなんて言っていただけるとは…とっても嬉しいです！ありがとうございます。またフラグのないお話も時が来たら書こうと思っています。その時は是非読んでいただけたら嬉しいです^_^続編成年になったらのお楽しみで取っといてください(*^^*) (2022年2月4日 1時) (
レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
MSAM - おもちさん！こんな神ってる小説ありがとうございます！とても面白く、3日で全シリーズ読み終わりました！私はまだ未成年なので続編を見ることはできないですが、これからも応援しています！ (2022年2月3日 19時) (レス) id: ded29d6e96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - sgさん» 見れるようになってよかったです！また感想お聞かせくださいね^_^ (2022年1月25日 19時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
sg(プロフ) - 設定変えてみたら読むことができました！これからも楽しみに読ませて頂きます‼︎ (2022年1月25日 19時) (レス) id: ef57eb5d33 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - sgさん» こんにちは。【この作者の作品を全表示】を押しても出てこないでしょうか？もしかすると、マイページで設定が18歳以上でないかもしれません。【7】はRフラグ立ててますので… (2022年1月25日 18時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2022年1月8日 22時
