阻止(JH) ページ9
日本から韓国に戻ってきて、今日は特番の撮影。
一瞬目を離した隙にAがいなくなって、慌てて探した。すると、待機場所から死角の位置でボーイズグループのあるメンバーと一緒にいるのを見つけた。何やら紙を渡されそうになっている。
男「これ」
A「これは…なんでしょう…？」
男「俺のカトクのID。良かったら連絡欲しいな」
直接Aにアピる奴は初めてだ。メンバーを介して「紹介して」と言ってくる奴はワンサカいたけど、ここまで積極的なのは今までにない。
A「…友達を作りたいならヒョンたちの方が年齢近いですよ？」
笑うしかなかった。どこまでお前は鈍感なんだw確かにそのナムジャは俺と同じ95line。デビューは俺たちより早いけど。
男「友達は間に合ってるよw僕はAちゃんと仲良くなりたいんだ」
A「A…ちゃん…」
相手の好意にようやく気付いたんだろう、Aの顔が強張った。馴れ馴れしく呼んでくる相手にバレない程度だが、あの顔は不快感を表している。が、相手は歳上、失礼があってはならないのが韓国だ。差し出されたカードを見て戸惑い切っている。
「ヤー、ハニエギ！こんなとこにいたのか。探したんだぞ」
A「ハニヒョン…」
男「ハニエギ？」
Aはホッとした顔でこちらを見るが、対照的に男は俺に不快感を向けてきた。
「そ、こいつはSVTのマンネで俺のエギ」
男「マンネは知ってるけど、エギは聞き捨てならないね。邪魔しないでくれるか？ユンジョンハン」
おー…おっかない顔。コイツ俺がこんな顔だからナメてんな？
「お邪魔なのはそっちだろ。俺のにちょっかい出したらタダじゃおかない。わかってんのか？ん？」
男「俺の…？」
その時、人の気配がしてスタッフがこっちに向かってくるのが見えた。こんなとこ見られたらコイツも立場がないだろう。
男「今回は引くよ。Aちゃん、またね」
A「……はい」
去っていく男に、礼儀を守って返事をしたAは明らかに怯えていた。
「大丈夫か？」
A「…怖かった…」
俯く表情は、伸びてきた髪で隠れて見えなくなった。
気持ちは分かるが、必要以上に怯えているAを見て疑問に思った。ここまで怖がるのはなんでなのか…
「俺の目の届かないところに行くな。わかったか？」
「うん…」と言って俺のジャケットの裾を掴む手を、俺はしっかりと自分の手と握り直して、ステージの出番まで離さなかった…。
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おもち(プロフ) - まるさん» いつも読んでいただきありがとうございます。ハニさんとマンネをここまで応援していただけるなんて、おもちも感無量です( *；∀；) (2021年12月14日 1時) (
レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - mocaさん» ニヤニヤしていただけたなら、成功ですwありがとうございます。読み返していただけるなんて嬉しい限りです。 (2021年12月14日 1時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - hanaさん» いつも応援していただきありがとうございます！ハニさんもお褒めの言葉を頂けて喜んでいることでしょうw hanaさんのように続きを待ってくださってる方がいるなら【5】も頑張ってみましょうかね(´∀｀*) (2021年12月14日 1時) (レス) @page50 id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - おめでとう泣泣泣！これからも2人を応援しています！ (2021年12月13日 22時) (レス) @page50 id: d64eb668e3 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - キャー！やばい！って心の中で叫んじゃいました笑笑ニヤニヤが止まらないです！もう一回最初から読んじゃいました笑笑 (2021年12月13日 21時) (レス) id: bd82834e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2021年11月20日 19時
