Pretty you ４

コラボの裏側 ページ33

時は少し戻って…

ここはJYPさんの練習室。今回僕はオファーを頂いてTWICEヌナ達とコラボステージを披露することになってしまった。やっぱり僕はSVTというナムジャグループの1人な訳で、今更ヨジャスタイルを披露しても需要なんてないと思ったし、何よりグループのイメージが壊れるんじゃないかと思って一度お断りしたんだけど…

「だいぶ強引でしたね…ウチのマネヒョン困ってました」

ツウィ「どうしてもコラボしたかったんだもん」

可愛い顔して駄々をこねるのはズルいです…。
合わせる時間は今日とリハのみ。しかも今日はある程度形にして、practice動画を撮影、衣装合わせまでとやる事が物凄く多い。貰った動画で動きと動線は確認してきたけれど…不安しかない。この1週間、スングァナヒョンとディノヒョンには叱られてばかりだった。本当にこの中に入って僕はヨジャに見えるのだろうか…。

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なんとか見せられる所までいって、衣装合わせして…その日はクタクタになって帰った。で、当日、ヒョン達より早く現場入りしてリハ。本番は先にSVTとして挨拶するからメイクはせず衣装だけ着た。

ダヒョン「やっぱ、体のライン見えるのにすればよかったのに」

ごめんなさい、衣装の形は譲れません…だって僕はSVTだから。ヒール履いたこととダメージジーンズで足見せてるんで許してください。これ以上は…ヒョン達に怒られます…。ナヨンヌナがやって来て、僕に抱きつきながらコッソリ言ってくる。

ナヨン「(大好きな“オッパ”に可愛いって言ってもらえるといいね)」

「へ？(オッパ？)」

ナヨン「(今日はヨジャなんだから“オッパ”でしょ？ステージからジョンハン見るのよ？絶対目が合うはず。自分から言えない分、歌で伝えなね)」

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で本番が終わってヒョン達に合流したら…案の定、速攻でハニヒョンに怒られた。
[ナヨンヌナ…全然伝わんなかったみたい…]
ステージからヒョンにチラッと視線は送ってみた。確かに一瞬、目はあった気がするけど…あの時も今と同じ顔だった気がする。

「…そんなにダメだった？可愛くなかった…？」

…あ、ヤバい。思ったこと口に出ちゃった…もういっか…。褒めるどころかめっちゃ怒ってるし…僕だって拗ねそうだ。そう思った時、耳元で

JH「(Aのこと欲しいなって思うくらい可愛いかった。だから拗ねるなよ)」

曲の歌詞になぞらえてそう言ってきた。
…ナヨンヌナ…少しだけ“オッパ”に伝わったかもしれないよ。(でももうやらないからね)

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