想い人(JH) ページ23
いつもはちょっかいをかける俺にもAに話しかけられない時間がある。それはパフォチのステージ出番前。チームで固まって集中するその時間はAが目の前にいても、唯一俺は入り込めない。
A自身も、パフォチ以外はシャットアウトする様に誰とも目線を合わせず、両隣にいるスニョアとジュナの呼吸に合わせるように息を整えている。
JS「あぁ、ゾーン入っちゃったね。邪魔しちゃダメだよ」
「わかってるよ…」
『13월의 춤』
怖いくらいに、強く、美しく、妖艶に踊る想い人は、きっと今日も観客を一瞬で自分たちが創り出す世界に引き込んでしまうんだろう。
ステージが始まれば、俺も一ファンになってしまう。
舞い踊るお前にどうやったら気付いてもらえるのか、瞳にどうしたら映してもらえるのか…。共に踊るメンバーよりも、流れる曲に嫉妬してしまうのは俺だけだろうか。
comebackに合わせて白銀に染めた髪が、溢れた照明でキラキラしていて、とても神秘的だと思った。
.
パフォチでのステージ後、舞台袖に戻ってくるAは誰かに声をかけられるまで余韻を引きずる傾向にある。今日も集中が切れていないのか、ステージ上と同じ表情で静かに戻ってきた。[こっちを見て…]毎回そう思ってしまう。
「…A…衣装チェンジしてきな」
A「…」
「すぐに次だよ。行っておいで」
A「…うん、行ってくる」
そして着替えて戻ってきた時には、いつものAに戻っている。
JS「おかえり」
A「？ただいま…なんでおかえり？」
SC「お前が踊ってる時は別次元に行っちゃうからだよw」
A「？？？」
そう、本人は分かってないのだ。
全てを遮断して、舞うことだけを考えてるAはまるで別人格なのに。
どんな時も俺を見て欲しいと思うのは身勝手かもしれない。だから、いつものお前に戻った時は必ず俺に気づかせたい。Aの頬を両手で挟んで、俺の方を無理矢理向かせる。
こんな風に考えさせられてムカつくから、両頬をやんわりと潰してみた。
「ぷっ…ブサイクw」
A「何すんのさー！もー毎回毎回！」
ぷりぷり怒ってボノニの横に行ってしまった。
JS「俺を見て、って素直に言えばいいのに…」
「勝手に俺の心を読むなよ」
JS「この頃こっちがもどかしいよ。早く自分のものにしちゃえばいいのに」
できてりゃ苦労していない…。
怖がらせたくない、と臆病になっている俺がいる。こんなに好きなのに…どうしていいのかわからないんだ…
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おもち(プロフ) - まるさん» いつも読んでいただきありがとうございます。ハニさんとマンネをここまで応援していただけるなんて、おもちも感無量です( *；∀；) (2021年12月14日 1時) (
レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - mocaさん» ニヤニヤしていただけたなら、成功ですwありがとうございます。読み返していただけるなんて嬉しい限りです。 (2021年12月14日 1時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - hanaさん» いつも応援していただきありがとうございます！ハニさんもお褒めの言葉を頂けて喜んでいることでしょうw hanaさんのように続きを待ってくださってる方がいるなら【5】も頑張ってみましょうかね(´∀｀*) (2021年12月14日 1時) (レス) @page50 id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - おめでとう泣泣泣！これからも2人を応援しています！ (2021年12月13日 22時) (レス) @page50 id: d64eb668e3 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - キャー！やばい！って心の中で叫んじゃいました笑笑ニヤニヤが止まらないです！もう一回最初から読んじゃいました笑笑 (2021年12月13日 21時) (レス) id: bd82834e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2021年11月20日 19時
