Pretty you 3

こんごのこと ページ24

翌日、一応今日もお休みだけど、朝一番で戦略室長に呼び出された。向かうのは…

ソンス「来たね？」

社長室。今回のことが起きてからお会いするのは初めてだ。戦略室長も同席し、スンチョリヒョンも僕の隣にいてくれる。

「お久しぶりです…今回はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

ソンス「A、気にしないで。むしろ辛い思いをさせてしまった、私の方こそ申し訳なく思っているよ。本当にすまなかった」

社長は体調や今の気持ちを気遣ってくれた。まだ公に復帰すると公表はしていないから、もう少し休んで十分トレーニングしてからでも構わないと言ってくださる。

SC「Aはどう思う？」

「復帰するために戻ってきました。調子を取り戻せたとヒョンたちに認めてもらえたら、出来るだけ早く復帰したいです」

ソンス「スンチョル、見極めはお前含め各リーダーの判断に任せる。大丈夫だと判断したらすぐに報告しなさい」

そして、今後を戦略室長から質問された。

室長「Aは今後、どうやって活動していきたい？君の考えが聞きたい」

「…敢えて変えようとは思ってません。これまで通りナムジャとして活動しようと思ってたんですけど…スンチョリヒョン、ダメ？」

僕がそうしたいと思っても、メンバーは違うかもしれないと思って統括であるヒョンに確認する。

SC「ダメなわけないだろ。俺たちはお前がいてくれればそれでいいんだ。“妹”になっても受け入れるつもりでいたよw」

そう言って笑うスンチョリヒョンの顔に嘘はないようだ。

室長「ヨジャの衣装を用意する必要はなさそうだね。でも、例えば番組の発言とかで、ヨジャであることを無理に隠す必要もない。Aらしくいなさい」

それから、メンバーとの距離感について。そこはファンの反応を見て臨機応変に変えることを指示された。

室長「まあ、お前は自分からスキンシップしていくタイプじゃないからあまり心配はしていないけどね。一応アイドルだから、ファンの夢は壊さないように」

SC「言っとくけど、caratからは『もっと甘えた姿が見たい』って意見があったぞw」

「…考えとく」

自分からスキンシップするのは嫌じゃないけど…どうしていいのかわかんないってのが正直なところ。僕としては今までも『甘えてた』つもりなんだけどなぁ…。

室長「今は調子を戻すことに専念しなさい。大丈夫、みんなお前を応援しているから」

そう力強く言い切る室長は、なんだか…父によく似ている気がした。

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