クリスマスイヴ(JH) ページ17
12月24日、去年は初めてのライブ初日だった。翌日の明け方、枕元のプレゼントに驚いたのをよく憶えている。1人早起きしてサンタクロースになろうとしたのに、先にサンタが俺のところに来てたっけ…。
今年のイヴ(今日)は音楽番組の収録がある。Aはまだ俺たちのところには戻ってきていない。俺のところにサンタは来ないし、俺も今年はサンタにはなれない。
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JS「(ハニ、何ぼーっとしてるの!)」
JN「(早くしないと寝ちゃうよぉ?)」
DK「(それでなくても普段から早寝なんだから)」
宿舎に帰ってきてリビングでぼんやりしてたら、3人が小声で謎の言葉をかけてきた。
「なんの話だよ。仕事終わって帰ってきたんだからゆっくりしてもいいだろ?」
「「「はぁ…」」」って、3人同時に溜息つくなよ、なんなんだよ…。
JS「今日は何の日?」
何の日って…クリスマスイヴだろ。
JN「(“良い子”はサンタを待ってると思う!)」
DK「(この際抜け駆けは見逃すからさ)」
3人の分かりにくい後押しに気が付いて、俺はダウンを着てケータイと鍵だけ持って外に出た。
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しばらく迷ったけど、意を決して通話ボタンをタップした。
まだアイツが寝てないことを願って…。
A『…ハニヒョン?』
「よかった、まだ起きてた」
A『さっきまで千佳がうちに来てたから…どうしたの?』
どうしたと言われるとどうもこうもないんだけど「バレたら怒られるよ」なんて俺もわかってるって。それでもお前の声が聞きたいから…ん?
「うちって…お前日本にいるのか」
…黙ってるってことは図星なんだな
(嘘が下手くそ過ぎて笑える)
「俺がサンタなら…すぐにお前の所に行けるのにな」
A「ヒョン…僕のこと怒ってないの…?」
お前はまだ自信を持ててないんだな。
「辛いの隠して無理して笑ってた悪い子の所は行くのやめよっかな」なんて意地悪なことを言ってみた。
「僕、良い子になる。もう隠し事しない。だから…サンタさん…プレゼントくれる?」なんて、俺の気持ちも知らないで…これだから恋愛偏差値0は厄介だ。
「約束守れるのか?だったらプレゼントあげないと。何がいい?」
そう聞いたら「この間ヒョンが言った」と言い出した。
「俺なんか言ったっけ?」
A「…迎えに来てくれるって…1人にしないって言った…」
他の弟達なら「○が欲しい!」とか物を要求してくるのに…お前ってやつはトコトン欲がなさ過ぎる。
「待ってろよ。必ずプレゼント用意するから」
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おもち(プロフ) - まるさん» まるさん。おもちです。応援ありがとうございます(*^^*)【4】も妄想逞しく書いて参りますので今後もよろしくお願いします! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませていただいています!応援してます(^^) (2021年11月19日 21時) (レス) @page50 id: d64eb668e3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - hanaさん» hanaさん。作者おもちです。コメントありがとうございます。初めて読者さんに感想を頂けてとっても嬉しいです!これからも主人公ちゃんとハニにはあれやこれやと頑張ってもらうつもりですのでw何卒よろしくお願いします(*^_^*) (2021年11月8日 23時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - はじめまして!第1シリーズを先週見つけそれから地道に読み、第3シリーズまで読んじゃいました!恋愛偏差値0の主人公ちゃん相手に是非ともハニには頑張って欲しいです!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月8日 19時) (レス) id: 87aa17302b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2021年10月30日 10時