不穏 ページ28
自分とは反対の方向から、スーツ姿の男性が現れた。声をかけられた瞬間に強張った彼女の表情が気になる。一体誰なのか…。傍には秘書のような女性を連れているけれど、その人もAさんを知っているようだった。
?「やっぱりAだった。久しぶり」
コク「…お久しぶりです」
?「なんだよ、ずいぶん他人行儀だなぁ」
親しいと言うよりは、馴れ馴れしいという表現がピッタリな態度。Aさんは明らかに気まずそうにしている。社外の人間のようだから敵意は表には出さず、誰なのか確認することにした。
「コク次長、どちら様ですか?」
コク「あ…こちらはイヨンホさんと言って、私の…」
ヨンホ「元上司ですよ、SVTのS•COPUSさん。彼女は私の秘書でキムミヨンです」
ミヨン「先輩、お久しぶりです♪」
コク「久しぶり…」
そこで俺は彼女の前職がなんだったのかを知った。海外の有名ブランドのソウル支社で戦略室のメンバーとして働いていたらしい。彼らはその時の上司と後輩らしい。
ヨンホ「急に辞めたからさ、連絡しても反応ないし。心配したんだよ?」
コク「申し訳ありません…」
ミヨン「そうですよ〜、水臭いですよ先輩」
なんとなくAさんから彼らを遠ざけなければならない気がした。
「うちのタレントとお仕事していただけるんですか?わざわざご足労頂いて申し訳ないです」
ヨンホ「いやいや。これから打ち合わせなんだけどね。Aは知らなかった?」
コク「存じでおりましたがヨンホさんが直々にいらっしゃるとは知りませんでした」
ヨンホ「うちにとっても大事な商談だからさ。ま、これからちょくちょくやり取りさせてもらうと思うけどよろしくな」
いよいよAさんの顔色が悪くなってきた…このままではマズい…
「そうですか、今後ともよろしくお願いします。コク次長、この後の会議、一緒でしたよね?そろそろ行きましょう」
コク「え?」
会議なんてない。口から出たデマカセだ。なんでもいい、彼女を連れ出さないと…。
「じゃあ、僕らはこれで」
彼女の背中に手を添えて促した時だった
ヨンホ「A!またな」
その言葉に彼女は振り向くことなく、小さな声で「…はい」と返事をするだけだった。
彼らの姿が見えなくなり1番近い会議室に彼女を連れ込む。彼女の細い手が小さく震えていて不安になった。
「…大丈夫?」
コク「平気です…」
そんな顔で嘘つくなよ…
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おもち(プロフ) - Miyuさん» いつもコメントくださりありがとうございます✨Miyuさんやたくさんの読者様のためにもしっかり休んで元気になりますね!お話もう少し待っててくださいね😌 (5月19日 21時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - にこさん» お返事遅くなってごめんなさい💦ちょっとずつ回復中です。そうですね!早く元気になってたくさん応援します!ありがとうございます😊 (5月19日 21時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - おもちさん(;_;)1日でも早く万全な復帰されることを願ってます!!最近おもちさんお見かけしないなと思っていたので心配しておりました😭おもちさん自身の体調が1番大切ですので…焦らないでくださいね☺️いつまでも待ってます✨ (5月10日 17時) (レス) @page37 id: 357d17f46d (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新がないのは寂しいですが、ゆっくり休んで元気になってくださいね🥺健康が1番です。お互い健康にセブチさん応援しましょ❤️🔥❤️🔥 (5月10日 14時) (レス) @page37 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - なおさん» コメント・Twitterフォロー、そしてお気遣い頂きありがとうございます😌スンチと次長は必ずcomebackしますので、少々お待ちくださいね!頑張って体力戻します😊 (5月9日 20時) (レス) id: 8e4f645f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2022年12月2日 2時