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風が涼しい海沿いを、コーヒー片手に歩く
まさか、佐久間くんとこんなにデートっぽい事できるなんて
手が触れそう
潮風に紛れて流れてくる佐久間くんの香り
俺より小さいくせに、歩幅は似ていて
いつもカフェで見せる顔とはまた違う
お客さんと店員じゃない今
俺たちはなんて言う関係なんだろう
大『 まぶし、 』
蓮『 佐久間くんの金髪もだいぶ眩しい 』
大『 にゃはは!反射してる? 』
蓮『 うん 』
朝も、今みたいな夕方も、きっと夜も
いつでも佐久間くんは笑顔で
いつでもキラキラしてる
そのキラキラ、俺にくれないかな
大『 気持ちいねぇ 』
蓮『 佐久間くん 』
大『 んー?疲れちゃった?座る? 』
いつもより、真剣だから
きっと表情が硬くて、佐久間くんはそれを少し心配してくれてる
立ち止まった俺に下から覗き込むように
反射する自分が見えそうなくらい、大きな黒目を
しっかり見つめ返すと
なんでか佐久間くんはにっこり笑った
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作者名:rui | 作成日時:2021年1月16日 10時