雪月花 III (ページ30)

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B & A ゆり組ページ30

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俺って、やっぱり自己中なんかな？

周りから言われる度に、自覚してたつもりだけど
自覚してた以上なのかもしれない

生粋の、典型的なB型

それにピッタリ合わせたような、真っ赤なA型は
今日も俺のワガママに、ひとつも表情を変えずに笑う

…こいつが甘やかしてくれるからだよな、絶対。

涼『集中して』

翔『はっ？』

涼『何考えてるの？』

今日は抱く気分じゃないなって
直前に下に滑り込んだ俺

最初こそ戸惑ってた涼太も
段々乗り気に、俺を見下した頃

ペチ、と両手で俺の頬を包み込んだ

翔『 …ぁ、』

涼『余所見なんて、良い気しないなぁ』

翔『ま、…うァっ、』

俺が好きなところを熟知してる涼太は
容赦なくそこばかり攻めてきて、
安易に快感を与えてくれる

余所見って言うか、全部、お前の事だけど。

あー、これも？
マイペース、気まま

散々言われてきた

“何考えてんのか分からない”

翔『りょうた、』

涼『なぁに、っ、翔太』

翔『 … 、もっと…呼んで、』

いつでもずっと、涼太のことばっかり

涼『どうしたの、翔太… 』

『今日は甘えた？』

翔『うるせー… 、お前こそっ、集中しろ…ぁ、！』

ヤケに余裕ぶっこいてるけど

俺、知ってるよ？

お前が意外とSっ気強いこと

今、俺を抱いてるこの状況に
すげぇ興奮してること

B型は、好きなことへの興味、
尋常じゃないんだから

涼太のこと、全部教えてね。

B型は、とてつもない気分屋だから

沢山甘やかしてよね、過保護で平和主義なA型くん。

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