検索窓
今日:12 hit、昨日:13 hit、合計:193,437 hit

強い人 めめラウ ページ23

.









先風呂入るねー、なんて
ご飯中も上の空だったくせに、また1人に逃げるんだ



こういう時はそっとしておくのが1番だって
もう何回もその言葉を聞いてるから分かること





ラ『 …プリン、見たかな 』





僕なりの、元気だして大丈夫だよ、の差し入れ

どうしたの?何があったの?どう辛いの?
そんなこと聞いたって、
まともな答えが返ってきた試しがない


1人で閉じこもって、1人で抱えて、1人で解決した振りをする


周りには『俺に話してね』とか言うくせに





遠いお風呂から聴こえてくるのは
優しいメロディに乗せた、励ましの言葉


そういうの、俺に求めてよ。





ラ『 はいもう知らない 』





きっと、絶対泣いてると思うけど
もう知らない。


この曲を聴く時のめめは、きっと1人で立ち上がれない





ラ『 おじゃましまーす!!! 』


蓮『 ……っっ?! 』





なんにも見てない
真っ赤な目も、お風呂のお湯か涙か分かんないそれも


なんにも、見てない。





ラ『 遅いんだもーん。 』

『 寒いし早く温まりたかったのに 』


蓮『 ……あ、あぁ、…ごめん 』


ラ『 ねぇ、プリン買ってきたの、見た? 』


蓮『 ん? 』





ちょっとごめんなさいね、って
湯船を半分ずっこして、めめのスマホから流れる
ポジティブなのか、ネガティブなのか

よく分かんない曲を止める



今は、2人の言葉で充分。





ラ『 いつも混んでるんだけどね、今日帰り見てみたら珍しく空いてたから 』

『 初めてだから、どっちもカスタードだけど…後で食べようね 』


蓮『 …ん 』


ラ『 お背中、流しましょうか? 』


蓮『 …もう……まじえぐい…ありがとう、 』


『 助かった 』


ラ『 なにがぁ? 』





濡れた手で、めめのほっぺを包む
多分、今親指に触れたのはお湯じゃないけど


僕、なんにも気付いてないから



安心して、素直になってね。









.

表裏一体 さくこじ→←もっともっと、って いわふか



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (191 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
673人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , スノーマン , スノ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rui | 作成日時:2021年1月16日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。