記憶 ふかこじ ページ17
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終わりって、まじで一瞬なんだ。
康『 ふっかさん？ 』
辰『 あ、うん…？ 』
康『 鍵、受け取って… 』
辰『 …うん、 』
そこら辺において行けばいのに、
手から手に受け取ったって確証が欲しいんだろうな。
こういう真面目なとこ、好きだった
好きだった…うん、そう……だった。
康『 なんか、俺のモン残っとったら、捨ててエエから 』
辰『 …分かった 』
康『 …うん、じゃあ…今までありがとうな、 』
辰『 …… 』
康『 ズルいて、今更そんな顔すんの… 』
辰『 ごめん… 』
別れた理由は、完全に俺
いつも康二の優しさに漬け込んで
後回しにして、甘えてしまった
言われた通り、今更そんな事後悔しても遅いこと
ちゃんと頭では分かってる
康『 …ほな、行くな 』
辰『 ちょ…っ、 』
康『 ……なに、 』
辰『 香水！ 』
康『 はい、？ 』
辰『 違うでしょ、いつもと 』
『 …なんで、 』
今日、玄関を開けた瞬間から
誰か気が付かない程いつもと違う香りがした康二
当て付けだと分かっていたのに
少しでも、もう少しだけ、康二の声が聞きたかった
引き止められた康二は、今にも泣き出しそうで
引き止めてしまった事を悔やんだ
いつも俺は後悔ばかりだ。
康『 …違ったのは、いつもの香りの方やで、 』
辰『 ……は、？ 』
康『 ふっかさんと会う時、変えてた 』
辰『 なんで 』
康『 ふっかさんが好きな俺になりたくて 』
『 初めて会った時、苦手って言ってたから 』
康二と初めて会った時、他にも何人かいて
その中の誰かの香りが得意じゃない香りで
思わず口に出してしまったことを思い出した
その香りが、康二のものだったんだ
康『 嫌い、って思われなくなかったから 』
『 ふっかさんの好きに近付きたかってん 』
辰『 っ… 、』
康『 でももう、必要あらへんから、 』
辰『 康二… 』
康『 …またね、ふっかさん 』
俺の前ではいつも通りで居られなかった康二
そんな事すらずっと気付かずに
“感性が似てる”と思い込んでいた俺
どこまでも真っ直ぐで、真面目な康二
そんな康二が好きだったのに
無闇に縛り付けてしまっていた俺
こんな俺が康二を好きでいるなんて
図々しいとすら思えた
俺は多分、一生この香りを忘れられない
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eighter_west(プロフ) - コメントさせて頂いたのに返事せずすみません…。歌詞ネタだと知らずすみません…。ふかこじ好きなのでぜひ作品お待ちしております！ (2022年10月12日 0時) (
レス) id: 231e372112 (このIDを非表示/違反報告)
rui(プロフ) - eighter_westさん» コメントありがとうございます！前作から読んでいただきありがとうございます(><) あのお話は同タイトルの曲を元に書いたもなのなので、続編は書かないつもりです…(TT) またふかこじで別になってしまいますがお話書くのでそちらも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2022年7月31日 2時) (レス) id: 111889cd34 (このIDを非表示/違反報告)
rui(プロフ) - ぺっぺこさん» リクエストありがとうございます！大変お待たせ致しました(><) 江戸川組の続き更新しました！まだもう少し続くので、お楽しみいただけたらと思います♡ 江戸川組、また何か思い付いたら書きますね♡ (2022年7月23日 1時) (レス) id: 111889cd34 (このIDを非表示/違反報告)
eighter_west(プロフ) - コメント失礼致します。リクエストをさせて頂きたいです。ひらがなで恋したいのふかこじの続きをぜひ見てみたいです！良ければよろしくお願い致します🙇🏻♀️ (2022年7月22日 0時) (レス) id: 231e372112 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっぺこ - コメント失礼します🙇リクエストさせてください、江戸川組のお話の続きか、新しい設定で書いていただきたいです！お願いします🙇 (2022年6月13日 20時) (レス) id: 4446d902b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rui | 作成日時：2022年6月4日 22時
