9話【暗黙の了解】 ページ10
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「あ”?」
「うわ、マジでヤンキーみたい。怖すぎて笑えない」
そう言いながら私の前に出てきたのは、私と同じ黒色の髪をした男だった
赤よりかは紅色と言える瞳に、中々な長身だった。
肌は白いし、モデル体型と言うヤツである。それにイケメン
「えっと。その……な、なんですかね?」
効かないと分かっているが、一応可愛くぶりっ子対応をしておいた
まぁ案の定騙すことは出来ない。演技はもう良いと笑いながら言われて結構ムカついた
「お前誰だよ、さっきから失礼な事ばっかり言いやがって……え、ストーカー?」
「あはは、ヤンキーにストーカーする様な勇気がある人は少ないと思うよ」
馬鹿にするような言い草、更には笑いながら。
完全にこいつは私を舐めている、正直ぶっ潰したい
だがそんな力もないし、動きにくい制服なので逃げる事も難しそうだ
一応、睨みながら……皆が言っているAクラス・Cクラスとやらを聞いてみた
「それと、さっきからアンタらが言ってるAクラスってなに?それとCクラスとやらも」
「え?もしかして知らない純粋な心の持ち主がまだこの学校内に居たんだ……ふーん」
と、何故か驚いた表情をする男。
なんなんだ、私が知らないのがそんなに驚く事なのか?
「……この学校は1から6までのクラスがあるでしょ、学年ごとに。それは分かるよね?」
「分かってるに決まってんだろ」
「きゃー、こわーい」
感情のこもっていない棒読みで、煽りながら私にそう言ってきた
もう相手するのは面倒臭い、適当にスルーしておく、
「1・2組はAクラス。3・4組はBクラス。そして5・6組はCクラスっていうふうに分けられてるんだよ」
「は?そんなの先生は何にも言ってなかっただろ」
「そりゃあそうでしょ、これは暗黙の了解ってヤツだし。生徒が決めたルールを学校側が従ってるんだから……それで、あんたのその制服のバッチ、それがどのクラスかを表してるわけ」
「……金のバッチがAクラスってこと?」
「そーゆー事。だから俺は銀だからBクラス……それでCクラスは銅バッチ、分かりやすいでしょ?」
当然、という様に話すコイツ
否それよりも!そんな暗黙の了解がある事自体が謎なんだが……
ここは生徒を見た感じ、金持ちの通う学校だ。
それなのにそんなに阿呆みてぇなことがあっていいのか?やべぇじゃねぇかこの学校
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無名コック - こういうものはなろうの方が売れる気がします とても面白いです 頑張ってください (2018年10月31日 17時) (レス) id: a84da7eadb (このIDを非表示/違反報告)
名無し39573号(プロフ) - まるさん» 申し訳ございません。二次創作物とオリジナルを間違えていました (2018年10月20日 19時) (レス) id: 518b10f8e8 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 二次創作ならオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月20日 19時) (レス) id: 4cc49ae2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えだすけ | 作成日時:2018年10月20日 18時