執事さん、セクハラで訴えますよ？

執事さん、Xmas準備ですよ！ぱーとつー！ ページ21

「Xmasとやっぱり言ったらケーキですよねぇ…。
今年は何を頼みましょうかね」


ぺらぺらと美味しそうなケーキのパンフをめくる。

「鬼姫もいるんだろ？
それに大事なお千鶴様やお哉様もお見えになさるんだし、やっぱり去年の15段ブッシュドノエルでは足りないぞ。せめて18段はなぁ…」

ひょこっと、蓮がキッチンから顔を出す。

「んー、そうなんですけどね？やっぱりお嬢様にいいプレゼントを買ってあげたいのよ。
お嬢様はまだサンタさんを信じているXmas純粋乙女ガールですし、何より思い出に残る楽しいXmasにしてあげたいじゃない」


あいりしゃは積み上げられた数十個の厚いパンフを見上げ、
「…今年は、手作りにしてあげましょうか？」

「はぁ！？どうやってだよ！作り方もろくにわからないのに！！」

「スマホがありますわ」

今迄にこんな普通の会話に耳にエコーがかかる素晴らしい名言があっただろうか。
人々は予想もつかない様な最終兵器を作り上げた。
それはスマホ

“スマホ先生がいますわ“byあいりしゃ
これは戦争を止める言葉…

「な訳ないだろ！！」
「蓮、頭狂ってんじゃないの？スマホってねえ…」

「何かお前昔の口調に戻ってんぞ…」「あらごめんあそばせ」

「それも何か変だな…」

(昔のあいりしゃの口調は執事さん、誰ですか？を読んでみてね)

「作り方はこちらです♪」
ホワイトボードを持って書く


1 調べろ！

〜完成〜

「いや雑すぎんだろ！！」
スマホを放り投げた

「え、だって文字数オーバーしてしまいますし…」

「だからって調べろ！はないだろ！」

「もう、しょうがないですね…」
あいりしゃは新しいホワイトボードを持ってきてキュッキュッと書く

〜作り方〜

1 料理本を読め！

〜完成〜

「ふー」


「いや雑すぎんだろ！！」
今度はちゃぶ台返しをした

「細かくしましたよ？」

「いやまぁ少しだけ細かくなったけど！！」

「ならいいじゃないですか！」
ニコッと微笑む

「いや…」

「いいじゃないですか！」
ニコッと微笑む


▼無言の攻撃で蓮は倒れた！


▽WINあいりしゃ


▼あいりしゃは経験値が20上がった

「ちっ、たった20ですか」
『ちょっとお腹空いたからキッチン寄ったんだけど何やってんの？』





『ブッシュドノエル、ねぇ…作ってみよっかな？』
「あ、うちもうちも〜！」
『お願いだからやめて！みぃの料理は人を殺しちゃう！』

執事さん、Xmas準備ですよ！特別編！！→←執事さん、Xmas準備ですよぱーとわん！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す