執事さん、セクハラで訴えますよ？

れーくん、あいちゃんが頑張りますよ。 ページ19

“どうも、解説者の暦です。
れーくん(蓮)がいま可笑しいようで
あいちゃん(あいりしゃ)が嬢の提案で顔を真っ赤にしてるみたいです。“

何処からか引っ張り出してきた白い屋根テントと
白いテーブルクロスを掛けたテーブル。

まるで中継みたいになっている。

「うひゃー、面白いなー！どうなるんやろっ、これは一手たりとも見逃せへんでー！！」
みぃの目が緑色に光った。

“嬢…。その反応は人としてどうなんです…？“
『もう、あいりしゃに変な事吹きこまないでほしいわ…』

はぁ、とため息をついて嫌がっている素振りをみせたAだったがその目にはちゃんと“何コレ超面白そう”と写っているのをあいりしゃは見逃さなかった。
「うん、Aは人の事言えへんな」

するとあいりしゃを辱めるために出来た様な空気に耐えかねたのか、あいりしゃが逃げ出した


「はぁ…」
蓮がため息をつく
ため息で幸せが逃げるというなら蓮の幸せゲージは一切なくなっているだろう。

『何よ蓮。熱でもあるの？』


蓮が口を開こうとしたとき、

「蓮ーっ！！」

ドアが開きそこに現れたのは
あいりしゃはふくよかな胸を目立たせる大胆な服に着替えていた。

「ど、どうよ！？あ、私のふぅおどさうな…」
『あ、そろそろと思ったらあいりしゃが壊れた』

するとぷっとみいがふきだし

「あははは！！う、嘘やろ！？マジでやりおった！ひー、笑すぎて死ぬ！」

“嬢、悪魔ですか貴方は…“

冷めた目で暦は笑い転げるみぃを見つめる


「あいりしゃ、頭大丈夫か？」

この蓮の一言でAまで吹き出す

笑いが収まった頃Aは問題の核心をついた
『いや頭がこの頃可笑しくなってるのは蓮、貴方でしょう！』

「俺はただ出番が少ないことに困っていただけだぞ？」

『えぇ！？そんなことぉぉぉお！？』
「そんなこととはなんだぁ！！俺はマジで考えてんだぞ！？」

泣きだし、泣き止むまでに二時間もかかった


“れーくん、減滅なんです…”

暦が入った途端皆振り向き

「それな」と真顔で言ったら

蓮はまた泣き出したが
これ以上蓮の慰め何てしてられっか！！と皆は屋根テントやテーブルを片付けることにした

『もうほうっておこう。男の泣き顔を2時間以上見てられないよ』
「最初は物珍しかったから慰めてやってたけどなんか飽きたな」

“みんな十分ひどいんです…“

と言ったら蓮が泣き止み

「それな」
と言ったのは皆聞こえないことにした
因みにあいりしゃは泣きまくったそうな

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