執事さん、セクハラで訴えますよ？

執事さん、ぞわぞわ感ですよ。 ページ17

「あいりしゃ、ケーキ作ってくれまへんか？」「ふふ、今日はパリブレストですよ！」
みぃがあいりしゃと遊んでいる

『みぃはあいりしゃにべったりね…』「…パリブレストって何だ？」
『リング状のパイシュー菓子ぐらいで特には決まってないお菓子だよ』

アールグレイをAくびっと飲み干す

「ってか運動会ネタスルーされてないか？」『言うな』

「あいりしゃうちに来てやー！！」

天真爛漫に笑う姿に

『ぐふっ、お嬢様とはまた違う可愛さ…堪らないわッ！」あいりしゃが血を吐く

『いっその事貸し出すか』「それがいいかもな」

“ちょーっとまったぁ！“

「この声はまさか…うちに無断で鬼姫家の警備委員サボったな…」

“暦、嬢をお守りするんです！“

現れたのは大量にコンピュータ、ラッパを背負ったメイド服の女性


『また変なのが…』
“変とはなんです！暦は嬢を守るんですーっ！“ぱっぱらっぱー！

コンピュータを早く打つ音
ブラインドタッチができないAにとって圧倒的な速さであった

背負っている重そうなスピーカーから機会声がする。どうやらパソコンで打ったら音声が鳴るようにしているそうだ

そして効果音としてラッパが鳴らされる…違和感しかないが

「此奴はうちのメイドであり警備委員、琴吹 暦(ことぶき こよみ)や。変人だからうちも雇いたくないんやけど、仕事は優秀なんや」

“嬢まで！変人とはなんですか、暦をバカにしないでです！“

「あ、コード付けすぎはダメですよ。抜いてあげますね」
あいりしゃが大量にパソコンを繋げている暦のコードを抜く

「あっ…」
このメンバーでは聞きなれない幼い声が聴こえる

『え、今の暦さんの声？』
「は、はい…わ、いや私の声ですけど、ぅぁ、私の声です…許してくださいなんです…」


「コンピュータが切れるとヘタレになるんや。これは大人しくていいんだけどうちめそめそは嫌なんや。暦、余りお前とは喋らんけどな、お前の事…うち、結構好きやで」

「嬢…暦、嬉しいっていうか嬉しいんです…」


頭をかきながらコードを入れる
ふふっと小さく笑う暦にみいもケラっと笑いを見せた

「素敵ですね。守ろうとする暦ちゃんの姿」あいりしゃは笑ったがAは微妙な表情

『んー…わからなくはないけど、わかりたくないなぁ…蓮とはまた違うぞわぞわ感』

「なんだよそれ！」蓮が子犬の様にキャンキャン喚く

『ごめんごめん、なんか追いかけれるような、締め付けられるような愛が嫌すぎて…』

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