執事さん、セクハラで訴えますよ？

番外編・執事さん、入れ替わってますよ！？(1) ページ11

チュンチュンと小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
Aは気分良く目覚め、ぐいっと肩を伸ばした。

『ん〜っ。いい朝だねぇ…
あれ、こんなに私のベッドって硬かったっけ…


ってここ蓮の部屋！？ま、まさかフラグ立つような事を…！？』

初めてを奪われてしまったと決めつけて慌てるAは、
深呼吸をして落ち着き、とりあえず寝癖を直してから蓮に問いただそうとした。




そしたらあることに気付いてしまった。

『か、髪が…ない！！！短い！私の長い自慢の髪が！
たった一つだけお母様から譲り受けた、銀色の艶やかな髪が！

と、とりあえず髪が短くなった自分を鏡で見てみよう
折角お母様とそっくりな長い銀髪だったのに…

あ、あれ？一晩で身長がすごい伸びてる気が…
こんなに身長高かったっけ？
天井がこんなに近いなんて…
昨日牛乳がぶ飲みしたっけなあ？

声もガラガラ。声変わりしたのかな…
でも、女子は声変わりしないと思っていたのに…』




ドアをでるとAとあいりしゃがいた。

『な、なんだ。私いるじゃん』
「なんだ。俺いたわ。よかった」
「私いるじゃない」









「「『はぁ！？』」」


ーーーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーーーーーーー

『つまり、私が蓮に。蓮があいりしゃに。あいりしゃは私に？』

蓮には似合わないいーち、にーいと指を折りながらAは混乱した。
『科学的に考えて、おかしいよねぇ…？それに、私が蓮？

うわっ、気持ち悪っ！』

「ま、しょうがないわよ。別に私はどうだっていいもんねぇ。」

Aの見た目であいりしゃのスキル楽観的ポーズをされると
どうも似合わないが、あいりしゃ的には気にしないらしい。
「よし、蓮、紅茶！」


「それAだ。」
蓮はどうせなら、Aになりたかったとほざき、あいりしゃにビンタされた。

『あ、もう時間だ。ねぇ、私学校行かなきゃ。皆勤賞狙ってるし』


「お、俺の姿で行くのか！？」

焦りながら蓮がガッシャーンと机を叩く。

『あ』

「わ、私いやよ？」

話の流れで自分が行く羽目に成る事に、
あいりしゃはいち早く気が付いたが

『行きなさい！』


「蓮まで私に言うの？私の事情知ってるくせに！ひどい！」

およおよと嘆く振りをするあいりしゃ

「だからそれAだって」

『行かないとクビよ。あいりしゃ、あんた職を失いたいの？』

「わ、私学校行ったことないもん！」
「あ、そうだったな」

『はぁ？』
Aはさらに混乱した。

番外編・執事さん、入れ替わってますよ！？ (2)→←蓮、争いを始めるわよ。＋α

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