執事さんってば、ほんっと素直じゃないよ。 ページ38
刹那は目を瞑り、罰の宣告を待ったが痛みはいつ迄待ってもこない
少しだけ瞼を開けた
すると、目の前には驚く光景があった
「ごめんな！本当に、ごめんな…！」
蓮が、土下座をしていたのだ。
刹那は慌てて蓮に寄り添う
「な、何をしておるのだ！早く、顔をあげろ！」
「そんなの…！無理だっ…！」「蓮君…！我は何故謝られているのだ？蓮君、我こそ土下座するべきなのに！」
一向に蓮は喋らない。顔を伏せ続ける
Aは笑った
『泣いてんでしょ、執事さんは。男が泣くなんて、みっともないなぁ
紅葉さんも紅葉さんだよ。昔の男に縛り付く女は嫌われるよ〜？』
私の事が好きだから、蓮は怒らないだろう
______そう思っていたけれど
「A！！お主、蓮君を馬鹿にするでない！我が許さんぞ！！」
「A！刹那にそんな口聞くな！流石に許せないぞ！」
思ったよりも厳しく叱られた。Aは乾いた声で嗤う
『…なぁんだ、あれ程私の事好きだ、って言っておいてさ。紅葉さんのハートゲットしてんじゃん。結ばれてんじゃん』
「…お嬢様」
あいりしゃは、これをAに知らせたくなかった
Aに夢中になっていても、心の何処かで蓮は紅葉を探しているのを知っていたから
…Aはなんだかんだ言ってても、蓮の事が___
“好き“
だったって、知っていたから…
「…うちは箱入り娘や。世界を全然知らへん。でも、こんな世界って残酷なモンなんか？」
「お姉ちゃん、Aちゃんは、悲劇の失恋で終わらせちゃうの！？蓮君が、全て悪いじゃない！蓮君はAちゃんに好意を寄せているかの様な行為をしていた！狡いじゃない！こんなHAPPENDが見たい訳じゃ…！」
二人の言葉は、蓮に向けて発せられていた
また、その言葉は蓮の柔らかい所を締め付ける
刹那は考えていた。いつかの盟友のAの愛する人を横取りしていいものなのか
刹那は考えていた。
Aは私がこの運命に仕立て上げたのだと
刹那がAを蓮に渡さなければAは蓮に恋をしなかった
刹那が誘拐しなければ、蓮には会わなかった
ワタシが、私が、わたしがすべて…
全ては私が作った運命
“私が幸せになっていいはずがない“
「…蓮君、A。もう帰るが良い」「刹那…！」
『もぉ、皆酷いですよ？私そんなに我儘にみえます？そんなにお子ちゃまですか？素直じゃないお二人さん、聞いて。私、今日で15歳なんですよ？
…義務教育も、終わりですよ』
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yukari - 最高に面白いです。一番あいりしゃちゃんが好みでたまりません。メイド尊い・・・。執事さん、セクハラで訴えますよ、応援しています。これからも頑張って下さい。 (2017年3月11日 17時) (
レス) id: 9fcf03bf8a (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - 更新したお話もドタバタ感があってとても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2016年12月4日 8時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ビーワ - すっごく面白いです！蓮くんと夢主ちゃんのやり取り？イチャイチャもっと見たいです！！ (2016年11月29日 16時) (レス) id: c2403943df (このIDを非表示/違反報告)
ぬは - あー！！ｺﾖﾐちゃん可愛いー！！ (2016年11月23日 12時) (レス) id: dfee877f16 (このIDを非表示/違反報告)
みー - あいりしゃちゃん可愛いー(*≧з≦) (2016年11月23日 12時) (レス) id: f91042a182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんだふる | 作者ホームページ：にゃんにゃんにゃんにゃん
作成日時：2016年8月8日 19時
