知 ページ9
嗚呼
思ったより考えないという事は難しかった
だって今本人が目の前に居るから!!
「おーいみかくん?」
あ、忘れてました
考えてぼーっとしていた私の思考を遮るかの様に彼が私に手を振っている
『ス、すすすすみません 其の、なんの話でしたっけ?」
「みかくん?」
嗚呼
彼も不思議がっているでは無いか
「はぁ、君は私を面白がっているね? もう一度言わせようとするなんて」
面白がっている? この私が?
頭に〔?〕マークが付いている私にやれやれとでも言うように口を開いた
「私は君にみかくんに会いたくなっちゃったと云っただろう?」
爆弾発言に驚いたら負けだと悟った
彼は普段のお巫山戯をしているのだろう
『そうでしたすみません…唯、何時ものお巫山戯だと思って忘れていました』
「そう思うのならそう思ってくれて構わない」
本音だともう少し巫山戯るのが続くと思っていた
が…
其れに付いては触れないと決めた
『けれど驚いた、太宰さんっていつも妙にタイミングが善いよね」
そう、今日も太宰さんの事を考えてたら突如として現れ、その前も太宰さんの事を考えていた頃にはお見舞いに来てくれた
「私はみかくんの事なら何でも知っているのだからね」
『何でもは怖いよ』
そう云い彼を揶揄う
「私は知っている心算なのだよ」
彼は微笑んでいる
何をそんなに微笑む必要があるのか少し不思議だ
太宰さんは私の事なんでも知っている心算らしいが
私は太宰さんの事知っているのだろうか?
否、知らないのかもしれない
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時