自〇愛好家の自〇仲間

心 ページ8

『結局死ぬの失敗しちゃったし、どうしようかなぁ〜」

















ぽかんとベットの上で天井を見上げる
することも無いし、明日退院出来るという事なのでその日を待つのみ


















一人で居るのもつまらない、こんな時太宰さんが居たらなぁとぼんやり考える
太宰さん今頃何をしているのだろうか


















「何を考え事しているんだい？」















『太宰さん？！』
















視界の外からヌッと出てきた彼に驚き大きな声を出してしまう
そんな私を見て「病院だから静かにね」と口元に人差し指を置いてシーという姿(ポーズ)を取る太宰さん

















『お見舞いにはもう来たよね…？何かあったの？残念だけど自○には今はいけないよ〜、』

















そう！自○に行けない事が何より辛い！！
今回の入院で退院したら絶対してやる！という赤い情熱を持っただろう





















「嗚呼、其れについては充分承知しているさ」














当然の様に云う彼

其れ以外なら何があるのだろうとポカンとする私

これまでにこれ以上ない対比はあっただろうか

















『其れじゃあ一体』










食い気味に質問する私に対して彼が云った言葉は

















「答えは簡単、そう、みかくんに会いたくなっちゃったのだよ」

















えへへとばかりに言わん顔ををしている
何時もの様にきっと巫山戯ているのだろう
そう考えると胸元がチクリと痛んだ
何故？もうこの傷(心)はこれ以上痛む事は無いのに



















ふと脳裏に思い浮かんだ


























_______若しかすると彼と会って変わってしまったのだろうか

























否、これ以上考えないでおこう












開きかけてしまった気持ちは誰にも知られてはならない


















私は彼、










太宰治が


































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