自〇愛好家の自〇仲間

聞 ページ28

なぜ？
きっと太宰さんの事なら好きな人とは心中するんだろうな…
つまり、遠回しに振られたんだ……私



『そう…なんだ、』

「…」


目のやり場に困る、



『…そっか！ じゃあ…心中は無しだね。」


心中は無し、でも死にたい。それはつまり自'殺だ
太宰さんとの仲間関係ももう終わりなのだから




「…もし、、私の考えている事が当たっているのなら辞め給え」


『…お見通しかぁ』


この言葉に反応するかのように彼はハッと目を見開き、此方へお構い無しに距離を詰めて来た

いつ飛び降りるか分からない相手だというのに



『まぁ今までありがとね。人生はつまらない物だと思っていたけれど、案外悪くない人生だったかな』



「待ち……」



川へ飛び降りたが運悪く手首を掴まれてしまった





『どうして…どうして……！！！』


終われると思った。なのに、


必死に問いかけた私に彼は苦しそうに答えた
そりゃ、宙に浮いている女1人を手で握って支えているだけなのだから無理もないだろう


「1回しか言わないからよく聞いてくれ給え…


＿＿＿＿私は、まだ…君に"好き"だと伝えられていないじゃないか」



『…え？』

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