策 ページ23
「毒リンゴを齧って眠りに着いた姫を目覚ますのはいつも王子様の
王子様? 太宰さんは顔立ちが綺麗なので否定出来ないけれど…!
私の初が、真逆な形で彼に奪われて居ただなんて
私の意識がある時にして下さいよ!!
…なんて言ったら引かれてしまうだろう
「なーに、もう一度試してみたいのかい?」
そう云うと身をグイっと乗り出し、顔を互いの息が当たるまでの距離まで近付いてきた
而してAの後頭部を両手で逃さまいと押さえられている
焦り太宰さんからどうにか離れようとし乍ら『け、けけけ結構です!!!』と否定するも「そんなに否定しなくても〜」と軽くあしらわれる
『遠慮しておきます!! 其れよりも話しそらさないでください?!』
「ちっ、バレちゃったかい」
話を元に戻そうと話が脱線している事に指摘すると彼はAの後頭部を押えている手を解き、元の姿勢に戻った。
其の儘、アレコレあっても良かったと思ってしまうのが悔しい
彼は私の自'殺を阻止しようとした人なのだから
後、[ちっ]て…
『…まあ、2回阻止した事で終わり?』
平然を装うも顔が熱い
太宰さんに気付かれていないかが不安だった
そんな不安もかき消すように彼は其の事に触れず話していた
「2回で済むと思うかい? A君ったらすぐ死のうとするから大変だったよ」
『太宰さんには言われたく無いね!!』
そう返すと彼は微笑し、3回目以降の話へ移った
「3回目の阻止は先程話した一酸化炭素中毒で死のうとした時だ。これも先程話したが黒檀を代用したというものだね。その後家へ連れて帰って終わりだよ。」
扨、家へ連れて帰って終わりで済むだろうか
私はお洒落したのだから、お風呂に入る直前にも其の様な服を着ていてもおかしくはない。けれど、その服を着ておらず変わりにとでも言うかのように
つまり……
『その時に、、見ました…?』
「さて、どうだろうね」
太宰さんの表情からして誤魔化しているような楽しんでいるような顔をしている
顔の熱さが治まったと思ったのに彼の所為で、再度熱くなってしまったではないか
『太宰さん!? 其れは見たって事じゃないですか!!!!』
「…綺麗だったよ」
『はい、、?』
なんだか、今日は太宰さんの策略に常にまんまと引っかかってしまっている気がする…
____自'殺を阻止した彼をどう思えば善いのだろう
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時