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ページ19

『心配?』



「そう。心配。」




『…其の、心配って?』




少し静まり返った部屋で私の声が響く
何故心配する必要が有るのだろうか
さっぱり分からない




「Aくんは先程からずっと、心此処に在らずな状態じゃないか。」




『えっ? 全然そんな事ないよ!』




確かに、
飴玉や私がなぜ寝ていたのか、其の前に私は何をしていたのかが気になる



「え〜本当カナー?」とおちゃらけた声を出しているが彼の予想は当たりだ




『ほんとう!!まぁ、取り敢えずババ抜きしよっか』




そう云いトランプをシャッフルさせ2人分に分ける
自分の手札の中にある同じカードを徐々に減らしていく



余ったカードの枚数は太宰さんが7枚で私が8枚だ
凄くメタ的思考かもしれないが枚数が多い人が持っているという事
つまりババが最初に回ってきたのは私だ



きっと彼も解っている筈だろう



却説、ここからは真剣勝負だ



1カップ300円もする氷菓子(アイス)を賭けての戦いだ




『太宰さんからどーぞ!』




トランプを前へ突き出し、対面に座ってる太宰さんへ取り易くする




彼は少し考えてからトランプを1枚引いた




『あ〜まだ引っかからないよね』




そう、彼はババでは無いカードを引いた
まだ運だろう




次も、その次もババを引くことは無かった


 


太宰さんは1枚、私は2枚という結果までになった




私は(フェイク)でババを他の1枚より下に提げ、ババでは無い他のカードを上にする事にした




太宰さんは最初とは違い、スルリとカードを手にした




そう。其のカードはババでは無いのだ
彼が勝ってしまい、私は氷菓子(アイス)を奢る事になった




『太宰さん、1つも間違えないだなんて反則じゃないですか…?!』




「反則ではないよ。君が分かり易過ぎるからだ。特に、最後の(フェイク)だって、裏を掻いた心算だろう?」





太宰さんの予言は凄く明確だ





『…完敗だよ』




 


 


この後、氷菓子(アイス)は美味しく頂きました

気→←飴



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください!  (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時

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