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Aside


 

『んん…?』


目が覚めると目の前に太宰さんの外套が私に掛かっていた



太宰さんが居るのだろうか




其れに私どれくらい寝て…?



兎に角、太宰さんを探そう



『だざいさん…?』




静まり返った部屋に太宰さんは本当に居るのだろうか
不安になりながらも彼を探す



 
 


「嗚呼、Aくんじゃないか」



3回程彼の名前を呼んだだろうか
私に気付き、此方へ寄ってくる太宰さん
矢張り、外套は掛けてくれた為か着ていない



「目が覚めたのだね」


『ええ、お陰様…で?』


彼が看病?してくれていたのか、何故太宰さんが此処に居るのか、検討も付かない



『其のー⋯、何故太宰さんが此処に居るんですか?!』



色々考えたが、私の知らぬ間で一体何があったのか、何が起こっていたのか分からず、声を荒らげて問う



すると、彼は静かに口を開いた



「トランプを買ってね、いざやってみようとしたが1人じゃできなーい。つまらなーい。となってしまったのだよ」



さも当たり前のように云い、トランプを取り出す彼
なんてシンプルな理由なのだろう…と思うが『しょうが無いなぁ!』とノリに乗る事にする



何処でトランプしようか、善い空き場所を探す

而して辺りを見回すと机が空いていた




『あっ、机でしよう』




机へ移ると、机の上に私が普段から購入している(ピーチ)味の飴が沢山入っている袋が真ん中に置いてあった


 


___(ピーチ)味の飴玉…?




1つの飴玉を小袋を開け口に含むがこの味は今日食べた筈…



気の所為なのだろうか



そう云えば、何故あの時寝ていたんだろうか
トランプに気を取られ、考える事を忘れていた




「…Aくん? 飴玉が美味しくてフリーズして仕舞ったのかい?」



不思議そうにしている太宰さん
彼の表情にハッとして直ぐ様に飴玉が入った袋を退ける




『じゃあ気を取り直して、定番のババ抜きでもする?』




「…どう成っても知らないよ?」



突然悪巧みをしている様な顔になるので危機を感じるがその予感は的中していたらしい



「私が勝ったら夕飯の氷菓子(アイス)は奢って貰うよ」





『えっ!?奢りは厭!…って、夕飯迄居るんですか?!』




夕飯迄居座る心算なのか、然し彼が居ると飽きない
其れに、好き…なのだから、そばに居て欲しいと思うのは自然な事だろう



「厭だなあ、Aくんが心配だから遅くまで居る事にしたのに〜」




___心配?

強→←物



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください!  (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時

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