物 ページ17
太宰side
Aくんが寝たかを確り確認する
駄目じゃないかAくん
突然にお酒を呑ませる訳が無いじゃないか
練炭……に見せ掛けた黒檀は燃えにくい為、直ぐに火が消えるのだ
お酒を先に飲ませ、お酒の中には強い睡眠薬を仕込む
兎に角、Aくんを家に送り届けよう
私の運転で起きてしまわないか、彼女の頬を突く
まだ起きる気配は無いので直ぐに車を出す
却説、彼女の家に着いたので車を下り、助手席の扉を開け、彼女をお姫様抱っこで運ぶ
而して彼女の家の前へゆっくり歩いて行き、扉を開け何時も通り入る
何度入った事か。手馴れてしまっている
彼女は後10分ほどで効果が薄れる頃合いだろう
直ぐ様彼女を寝室へ運び
彼女には申し訳ないが、お洒落をした服を脱がせる
彼女が起きないように割れ物を扱うかのように優しく脱がせる
女性の下着など何度目にしたことか
然し彼女は違う
他の女性も勿論素敵だ
けれど、彼女は私の中では"トクベツ"なのかもしれない
こんなにも私のモノにしたい
彼女の心、体全て欲しいなんて強欲な考えが頭をよぎる
彼女はモノでは無いという事も分かっている心算だ
モノならば直ぐに奪って、私のモノに出来るというのに
奪って、私の傍で優しく、優しくして一生私から離れられない様に出来るのに
そうか、私は彼女に惹かれてしまっている
死にたい君を生かしたい。と考えてしまうのは…なんて愚かな事だろうか
そう考えながら普段着ているであろう
この美しい髪を堂々と触れられる関係になる事が出来るのだろうか
___嗚呼、好きという気持ちはこんなにも辛いものなのだね
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抹茶みかん(プロフ) - ねのさん» うわぁぁぁ!ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂きました、!そう言って貰えて本当に嬉しいです!これからも更新していきますね! (2023年5月2日 22時) (レス) id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
ねの - 最近読み始めました。とっても面白いです! 続き待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2023年4月30日 22時) (レス) @page27 id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶みかん | 作成日時:2023年2月13日 1時