Baroque2 (ページ28)

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P「俺には高嶺の花だったのかなー」

M「なんだい、前向きに検討されてるんだろ？自信持ちな！」

今回は選ばれなかったピーターは花壇の前に座ってマンマと話していた

P「あーぁ！」

M「切り替えなよ、じゃないとアプローチできないだろ？」

P「そのアプローチがどうして良いか分からないんじゃん！」

ピーターはわざとらしい芝居みたいに訴えた

M「アタシに聞かれてもねぇ…考え方が古いから」

P「例えば？」

M「聞くのかい?!」

P「うん！聞きたい！」

マンマはしばらく考えると

M「アタシの若い頃の流行りは手紙かな、ほら！ラブレターだよ」

P「え？！俺…字書けないよ」

M「あれぇ?!アンタもかい？！」

P「うん…」

M「んじゃあ手紙は無理だね…だったら」

マンマは腕を組み悩むと

M「あ！プレゼントはどうだい？」

P「プレゼント？俺…金ないのに」

M「あーもう、バカだね、手作りのだよ」

P「手作りなんて…リボン結びもできないんだよ？俺…」

M「アタシが！お菓子の作り方教えてやるから！それを渡しなよ！」

P「なるほど…」

これにはピーターも納得

M「手伝ってあげるから、まずはお菓子を渡してみなよ！」

P「そうか…そうだね！そうする！」

M「あの子は…何が好きだったかな〜、思い出せない」

P「確か…なんだっけ…あ！ナンテコッタ！」

M「アンタも忘れたのかい！」

P「違うよ！ナンテコッタってやつ！」

M「ナンテ…？あぁ、パンナコッタね」

P「あ、そっちか」

ピーターは女子の物には疎い

M「パンナコッタか〜！案外サッパリしたものが好きなんだね」

マンマも知らなかったAの好物、実は…

M「確か…教官も好きなんだよパンナコッタ！」

P「え?!教官ってお菓子食べるの？」

M「甘過ぎるのは嫌がるけどね、パンナコッタは好きみたいだよ」

P「へぇ〜…初耳」

M「ま、好物が分かれば話は早いよ、また作ろうね」

P「うん！頼むよ」

こうしてマンマとピーターでAにお菓子をプレゼントするんです作戦が始動した

その頃のみんなは…

TP「見て！」

チップはシャシャに花冠を作っていた

SS「チップも出来たんだな！アタイもできるよ！」

TP「待って！作っちゃだめ！」

いきなり大声を出したチップ

SS「な、なんで？！」

TP「オイラがシャシャにプレゼントするから！」

そう言うとシャシャに花冠をのせた

SS「チップ…」

TP「よく似合ってるよレディ？」

トリックのマネをしながら褒める

SS「普通に褒めろ！」