Baroque2 (ページ15)

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RB「えー企画は俺なのに」

そう言いつつもラビットは笑顔だった

ラビットの楽観さはAの挫けそうな心を明るくしてくれていた

J「あれ？町に何かあるのかい？」

「アレ見てください」

J「ラビットじゃない、何してんの？」

「あそこにいる子達と変な顔して笑わせてくれたんですよ」

J「へぇ…」

ジュジュビエーヌは船から乗り出すと

J「ラビット！さっきやったのもっかい‼」

RB「えー！なんで？！」

J「えっ…とアンコールだって‼」

RB「しょうがないなー！整列！」

そしてリトライ

J「アハハハ！」

RB「笑うな！真剣なんだよ！」

J「最高‼」

さっきと同じ流れで投げキスを期待するラビット

「ジュジュビエーヌ、投げキスしてあげてください」

J「え？！ラビットに？！」

「はい」

そして投げキスすると

RB「キレイだけど怖ぇよぉぉお！」

J「ふざけんな！」

ジュジュビエーヌが怒ると更に縮こまるラビット

J「アンタ！後で覚えときなさいよ！」

「アハハハ」

J「Aも…！笑えるようになったのはいいけど、程々にしないと怒るからね？」

「はい…気をつけます」

旗を高く突き上げながら船内に行ってしまった

「怒らせちゃったかな…」

JJ「大丈夫だ、ほっとけ」

気づいたら隣にジャンジャックがいた

「わ！気づかなかった…！」

JJ「おいおい頼むぞ」

「ごめんなさい」

JJ「随分と調子が良さそうじゃねぇか」

「はい」

ジャンジャックは小さい旗をヒラヒラさせると

JJ「もうちょっと体力ついたらコンの所へ行ってやれよ？すんげぇ心配してんだから」

「あぁ…」

JJ「なんだよ、嫌なのか？」

「いいえ！そうじゃなくて…」

JJ「まぁ父娘みたいな年齢差だから思春期特有の照れがあるかも知れんが、お礼はしとけよ？」

「はい」

JJ「ほんじゃ、お大事に」

ジャンジャックも町の方へと下りていった

「教官と話す…か」

ポケットに入れていた写真を取り出して眺める

『俺は父親じゃない』

「じゃあ何なのよ…！」

写真に訴えても何も返ってこない

裏返して各名前を見ても思い当たるものは無い

「はぁ…」

寂しい時間だけが過ぎていく