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ゴールドが頼んでくれたコルセットがようやく届いた
M「シャシャ、手伝っとくれ」
SS「はーい」
一週間も寝たきりだったAは足元がフラフラ
SS「おっと…!危なかったー!」
「ごめんね」
SS「いいんだよ、だけど…A痩せたな」
M「寝たきりで筋肉が落ちるのは仕方ないさ」
「早く戻さないとね」
マンマとシャシャの補助でコルセットを装着
「…っ!結構しっかり締まるね…」
M「特注だし、なんせコルセットだからね」
SS「しばらくは窮屈だな」
だがコルセットをするだけで全然違った
「なんか…楽な気がする」
M「大成功だね」
SS「少しずつアレやらなきゃな!なんて言ったっけ?リハ…リハーサルじゃなくて」
「リハビリ?」
SS「そうそれ!歩くことから始めろだってさ!」
そう言われ歩こうとするが千鳥足
M「あれまぁ、まずは食べて体力をつけなきゃね」
SS「早く歌も歌ってほしいしな!」
「ありがとう、二人とも」
コルセットをしてからのAは一日の内何度か船内を歩くことを始めた
KS「おぉ、経過良好みたいだな、良かった良かった」
相変わらず若い男性に恐怖心は残るようだがピーターのおかげで一定距離なら簡単な会話ができた
TP「マンマの美味しいゴハンわね〜♫みんな大好きさ〜♫…あ!Yoho♪A」
「Yoho」
TP「昨日よりも沢山歩けてるな!」
「うん、なんとかね」
TP「ご飯…ちゃんと食べてる?」
「食べてるよ、じゃないと治らないし」
TP「そっか!なら良かった!」
日に日に笑顔も増えていく
ある日
ふと船の上から町を覗き見るとラビットが子供たちと戯れていた
RB「Yoho♪Yoho♪…あ!おい見ろ!キレイなお姉ちゃんがいるだろ?」
子「ホントだー!あの人は降りてこないの?」
RB「あー、怪我しててダメなんだよ…あっそうだ!あのお姉ちゃんに何かしようぜ!」
Aから見れば円陣を組んで何かしているだけに見えるが…
RB「いいか?今言ったことやれよ?」
子「はーい」
円陣を崩してAの方向に向かって整列し始めた
RB「眩しい笑顔!用意!せーの!」
『にぃー!』
笑顔と言うより変顔に近いくらいの顔をAに放つ
RB「お!笑った!大成功!」
子「早く元気になってね!」
Aはそう言ってくれた男の子に投げキッスをした
RB「は!今のは俺?!」
嬉しそうに自分に指差すラビットだが
子「違うみたいだよ、ほら」
Aを見ると隣の子を指していた
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作者名:MRC | 作成日時:2018年8月26日 0時