Baroque

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M「できたかい？」

着替えスペースから出ると

M「まぁ！よく似合うこと！ピッタリじゃないか〜！」

「ありがとう、マンマ」

マンマが作ってくれたのは海賊の服をリメイクして作ったワンピースだった

M「ロレッタはもっとスカートを短くしろとか言ってたけど、アンタにはコレがいいよ！」

最初は海賊のワンピースと言われ、とてつもなくセクシーなのを渡されるのではとソワソワしていたが、完成品を見て一安心だった

「うん！」

M「あ、あとね…」

マンマが取り出したのはベール付きの帽子

ちょうど目から鼻までくらいが隠れるようになっていた

「マンマ…！」

M「怖いかもしれないけど頑張りな！アタシャ今日は船から聞いてるよ」

「ありがとう…！」

M「チャンウーによろしくね、行ってらっしゃい」


マンマに背中を押されてチャンウーどの待ち合わせ場所に向かう

その途中で

TP「なんでチャンウーなんだよ〜！もー！
……うわぁ…ピーター！あれ見て‼」

P「うるさい！今の俺は落ち込んで…！
……最高…」

誰もが立ち止まって見てしまうほどだった

JJ「ありゃ嫁に出す前にチャンウーと俺とコンで大会議だな」

T「ほぉ…魅せつけるねぇ」

SS「すごい！A似合ってるぞ！」

J「私の次に美しい！」

R「アンタもあれ着れば？意外と似合うんじゃない？ねぇ、カッテーナ」

KS「……うん」

J「うるさいよ、着るなら4人で着ればいいじゃない！」

R「アタシはもっとアレンジ加えたいのー、清楚なのはイヤよ」


海賊たちの中ではAのビジュアルに言うことなしだった


C「よぉし！ほんじゃ行くか！」

「はい」

チャンウーのギターの音と共に街へ出る

チャンウーはすでに人気者だった

C「よしよしよし！この辺にするか！Yoho！
今日はとっておきのゲストだぜ？ドラムロール！でけでけ………でん！グレタ！」

街の人は…

子「キレイー！」

町女「あの子が歌の…？」

C「おうよ！俺たちのセリー〇・ディオンだぜ」

町男「早く聞かせてくれよ！」

C「急かすな急かすな！ほらあと三歩下がれ」


チャンウーのギターに合わせて歌う

その歌声はいつもより明るく響いた


一曲歌い終わると聴衆には涙する人もいた

「Merci beaucoup.」

子「なんて言ったの？」

C「あぁフランス語でありがとうだ、嬢ちゃん」


グレタはフランス人で簡単な会話しか出来ない
ということになっていた

幸いなことにフランス語を勉強していたため当たり障りはなかった

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