第25話 ページ25
あれから私と七瀬さんは、事務所に戻ってきてからずっと私の部屋に篭っていた。
「これ…絶対そうだよね」
「はい、もう間違いないかと」
七瀬さんは、スマホの画面を私に見せて、それを机の上に置いた。
机の上には、私が拾ってハンカチで包んで持って帰って来た赤色のビーズ。
「これね、Aちゃんのツイートなんだけど…」
そこには、赤色の綺麗な髪飾りの写真が載っていた。
“三月がくれた髪飾り！これつけてお出掛けしたいなぁ〜！！”
「…このツイートは誰でも閲覧できるんですよね？」
「そうだね。たくさんリツイートもされてるし、色んな人が見てると思うよ」
今となっては粉々になってしまった髪飾り。
その破片を頑張って並べてみようとしても、もう元には戻らない。
「ねぇ、一織」
「はい」
「一織って…まだAちゃんのこと好き？」
七瀬さんは、私の反応をうかがいながらそう言った。
「はい、そうですが。それが何か？」
七瀬さんは、「そっか」と言ってそのまま黙り込んでしまった。
「何ですか、言いたいことがあるならはっきり言ってもらわないと困ります」
「えっとね…あの、この事は一織に任せようかなって思って…」
七瀬さんの言いたいことはすぐに分かった。
どうやら、私と同じことを考えたそうで。
「…あなたもそう思ったのですね、七瀬さん」
「うん…まだこのことは、Aちゃんに言わない方がいいよね？」
「そうですね、あまり混乱させるのもどうかと思いますし…あと、兄さんにも秘密です」
今はまだ、何も言わない方がいい、特に兄さんは。
「…やっぱり、Aさんには言います」
「え、そうなの？」
「本人から直接話を聞く方が早道ですから」
七瀬さんは、「あとは一織に任せるね」と言い残して部屋を出て行った。
＊＊＊
あたしがいきなり一織に呼び出されたのは、ある日の収録が終わった後のことだった。
しばらく何も無かったから、妙に緊張してしまう。
「ごめんね一織、お待たせ」
「いえ、私も今来たところなので」
一織に呼び出されたのは、人が誰もいないテレビ局の廊下。
「ここでは話を誰かに聞かれる可能性もあるので、少し移動します」
「う、うん。わかった」
一織があたしの楽屋へ行きたいと言うので、あたしたちはそこまで移動した。
その間は、あたしも一織も何も喋らなかった。
楽屋へ着いて、一織は本題に入る。
「Aさんの髪飾りのことですが…」
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和 泉 ミ イ ナ(プロフ) - 和泉兄弟推してるのでめっちゃドキドキしながら見させていただいてます！！！いおりんの優しさとツンデレなところ最高！三月は強い気持ちがあって、男って感じですね！どちら落ちでもいいと思います！しかし、いおりん落ちが見てみたいので、いおりん落ち希望します！ (2019年2月20日 23時) (
レス) id: bf1639f6e3 (このIDを非表示/違反報告)
露奈(プロフ) - 甘楽さん» コメントありがとうございます！落ちに関しては、まだ何も言えないのですが気長に応援してくれると嬉しいです！更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします (2018年5月24日 19時) (レス) id: a99c00a32e (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - どうか！一織落ちであって欲しい！！（ただの願望w）一織が大好きなんだぁぁぁぁ (2018年5月20日 21時) (レス) id: da733c0702 (このIDを非表示/違反報告)
露奈 - そうですよね…でもこういうの嫌だって方もいるので、一応書かせていただきました。ストーリーの流れ上、オリキャラかなり出るかなと思います… (2018年2月7日 18時) (レス) id: a99c00a32e (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 夢主ちゃんもオリキャラと言えばオリキャラだと思いますよ汗 (2018年2月3日 17時) (レス) id: 8632d56fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スカーレット＊アルテミス | 作成日時：2018年1月6日 18時
