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第9話 ページ10

「ん?椋どうしたの?」

椋に名前を呼ばれて、思わず椋の方を振り向いた。

「…っ、椋…?」

私の唇に、椋の柔らかい唇が触れる。

「えへへっ…ご、ごめんね、びっくりした…?」

可愛い。
ちょっと顔を赤らめて俯く姿は、まさに可愛いという言葉では表しきれないほどだった。

やばい、今の私語彙力皆無だよ…。

「ふふっ、椋真っ赤。可愛い〜」

「ええっ!?そ、そんな事ないよ〜Aちゃんの方が可愛いよ〜真っ赤だね」

ガチャ

「…。」

「…。」

椋が大好き。
その想いが溢れて、椋にぎゅっと抱きついた時だった。

「…お兄ちゃん」

「…何してんの」

部屋に入ってきたのは、お兄ちゃんだった。
やばい、見られた…!!

「ご、ごめんなさい真澄くん!!ぼ、ボクみたいなのろまな亀みたいなゴミがAちゃんに抱きついてごめんなさい…!!」

誰もそこまで言ってないよ椋…。

「…はぁ」

「えっと、お兄ちゃん…?どうしたの?」

「脱衣所に、Aのヘアゴムがあったから」

「あっ、ごめんね!ありがとー」

そっか、お兄ちゃん届けたくれたんだ!
私にヘアゴムを渡すと、お兄ちゃんはすぐに大きいため息をついて蹲ってしまった。

「お、お兄ちゃん!?どうしたの、体調でも悪いの…?」

「…監督があんな風に抱きついて来たら、絶対可愛い…」

はい?

「監督に抱きつかれたい…はぁ」

やばい。
変なスイッチ押しちゃったのかも。

「あ、まっすー落ち込んでる!!また監督ちゃんと何かあったの〜?」

電話から戻って来た一成さんも会話に混ざる。

「じゃあ、真澄くんも一緒に少女漫画読みましょう!もしかしたら女の子の好みとか分かるかもしれないし!!ね!」

わぁ、椋も変なスイッチが…。

「読む」

あーあー…。

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露奈 - 女子力無い子さん» ありがとうございます!なかなか更新できず申し訳ない…これからも頑張りますので、読んでくださると嬉しいです! (2018年5月23日 17時) (レス) id: a99c00a32e (このIDを非表示/違反報告)
女子力無い子(プロフ) - とても好きです!頑張って続きを書いてください!m(_ _)mお願いします! (2017年12月31日 1時) (レス) id: 2b8a76a110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吹雪アリス | 作成日時:2017年10月8日 18時

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