い ページ9
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昼休み。
刻々と近づくタイムリミットに焦る自分がそこにいた。
何であそこであんな顔をしたのか、自分のことを何も気にしていないのならあそこであんな顔をしないはず。 それでも、あんな顔をした理由を聞けるほどの勇気など自分には無く。
「はぁ〜…」
「あ、シャオちゃん今日は一緒に食べられへんから」
「あっそ…」
勝手に行けや…と手をシッシと動かせば。 「フーン。 誰と食べるか聞かへんの?」とニヤついた表情で問われる。
「興味あらへん…」
「Aちゃんとって言うても?」
「はぁっ!?」
教室内に響き渡るほど大きな声を出してしまったため、クラスメイトに「うるせーぞシャオローン!」とガヤを飛ばされたので適当にあしらう。
そして大先生の胸ぐらを掴み教室の外へとグイグイ押し出せば「いやんシャオちゃんたら、大胆♡」とわざとらしい声を出すので「キッショイねん」と一蹴りした。
「何でお前がAとふたりで食うねん。 狙ったら殺すって言ったやろ、シバいたろか??」
「血気盛んなのはええことなんやけどなシャオちゃん、俺にも一つ考えがあんねん」
「はァ?」
普段なら脅せば顔を青ざめさせ冷や汗を垂らしながらごめんなさいと謝るはずなのに。 やけに余裕そうな笑みを浮かべる大先生に不信感を抱いていると。
早く行きたくてしょうがないという顔をしながらも、何かを伝えたかったのか耳を貸せと言わんばかりに小声で「シャオちゃん」と呼びかけられたものだから───
「───…何をしたいかは知らへんけど、分かったわ」
「ふ、流石だぜ相棒」
「お前の相棒になった覚えは無い」
………まぁ、今日だけなら許したるか。
そう思うのに、不思議と時間はかからなかった。
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ガルパニ。(プロフ) - りっかさん» りっかさん!✧︎*。最後までご愛読ありがとうございました…!🙇♀️💕 前と変わらず自己満足にすぎないこの小説を楽しみの一つにして頂けたことが本当に嬉しいです…!🥰これからも自分のペースで頑張ります!✧*。 (2月21日 22時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - またまたお久しぶりです!完結おめでとうございます!!久しぶりにお話が更新されててウッキウキで見てみると完結、!!!自分に楽しみを与えていただき本当にありがとうございます、、!!!これからも無理のないように主様のペースでの更新楽しみにしています! (2月20日 14時) (レス) @page17 id: eb4b431a4e (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ。(プロフ) - りっかさん» りっかさん…!お久しぶりです!🙇♀️ 短.中編集でもこちらでもコメントを下さって有難うございます…!こちらこそ、またこうしてお話出来る機会があって嬉しいです!🥰また自分のペースでこれからも書き綴って行きますね!✧︎*。 (12月18日 17時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - お久しぶりです!新作ほんとに気づいてなかった、、、久しぶりにガルパニ。様のお話が読めて嬉しいです(泣)無理のないように更新頑張ってください!!楽しみにしてます!!!! (12月14日 19時) (レス) @page11 id: eb4b431a4e (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ。(プロフ) - 音成つなさん» 音成つなさん、コメントありがとうございます!✧︎*。 尊く書けていますか…!?🥰 久々に(?)長編を書いているのでそう思って頂けて光栄です…!❤️🔥 声援も下さってありがとうございます!✧︎*。 (11月24日 18時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ガルパ二。 | 作成日時:2024年11月21日 12時