ゃ ページ8
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俺に声をかけられ、女子たちに気付かれた途端にその場から逃げ出したシャオロンの目に映ったのはきっと、俺でもなく周りにいる女子たちでもなく幼馴染みである彼女なのであろう。
後ろに立つ彼女を見れば、何かやらかしたと言わんばかりに顔色が青ざめている。 …これは、もしかして?
「なぁ、Aちゃん」
「…ぇ、あ…なに?」
「唐突なんやけどさ。
───今日の昼休みの時間は俺との時間にしてくれへん?」
自分の言葉にポカンと口を開ける彼女に向かい、「大丈夫。 今日のことはシャオちゃんから聞いとるから」と笑いかければそれも予想外の言葉だったのか、「え"」と女性から出る声では無いほど低い声が返ってきた。
そんな彼女の様子にケラケラと笑っている時間は無く、次の授業が始まるチャイムが校内に響き渡る。 本当に、時間というやつは自分たちの思い通りに動いてくれないものだ。
「昼休み、屋上集合な」
「いや何で!?」
「それ言うたらオモロないやろ?その時のお楽しみやで〜」
「っあ、ちょっ鬱くんッッ案外足速っ!?」
拒否権などを彼女に与える隙も無く俺はその場を先程のシャオロンと同じように走り去った。
───なんとなく、本当になんとなくだが高校で初めて出会った頃からシャオロンと同じような雰囲気を持っていた彼女。
幼馴染みと聞けば納得したし、だからこそか別に落としたいとも思わなかった。 …もちろんシャオロンに言ったことも事実で、彼女のことを可愛いと思ってはいるが。
「ホンマ、変なとこで似た者同士の幼馴染みなんやなぁ」
それ故に、誰かがこのふたりの間を埋めなければならない───
「───いっちょ、貸し作っちゃいますかっと」
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ガルパニ。(プロフ) - りっかさん» りっかさん!✧︎*。最後までご愛読ありがとうございました…!🙇♀️💕 前と変わらず自己満足にすぎないこの小説を楽しみの一つにして頂けたことが本当に嬉しいです…!🥰これからも自分のペースで頑張ります!✧*。 (2月21日 22時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - またまたお久しぶりです!完結おめでとうございます!!久しぶりにお話が更新されててウッキウキで見てみると完結、!!!自分に楽しみを与えていただき本当にありがとうございます、、!!!これからも無理のないように主様のペースでの更新楽しみにしています! (2月20日 14時) (レス) @page17 id: eb4b431a4e (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ。(プロフ) - りっかさん» りっかさん…!お久しぶりです!🙇♀️ 短.中編集でもこちらでもコメントを下さって有難うございます…!こちらこそ、またこうしてお話出来る機会があって嬉しいです!🥰また自分のペースでこれからも書き綴って行きますね!✧︎*。 (12月18日 17時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - お久しぶりです!新作ほんとに気づいてなかった、、、久しぶりにガルパニ。様のお話が読めて嬉しいです(泣)無理のないように更新頑張ってください!!楽しみにしてます!!!! (12月14日 19時) (レス) @page11 id: eb4b431a4e (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ。(プロフ) - 音成つなさん» 音成つなさん、コメントありがとうございます!✧︎*。 尊く書けていますか…!?🥰 久々に(?)長編を書いているのでそう思って頂けて光栄です…!❤️🔥 声援も下さってありがとうございます!✧︎*。 (11月24日 18時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ガルパ二。 | 作成日時:2024年11月21日 12時