に ページ3
-------❁ ☾ ❁-------
そんな話をした放課後｡ 部活も終わり自主練もある程度して帰る準備をしていた辺りで部室の扉からコンコン､とノック音がした｡
ユニフォームはこの際いいか､なんて思いながら後ろの奴らに気遣いながら扉を開ければ「あ､シャオで良かった｡ 一緒に帰ろ」といつもなら既に帰っているであろう幼馴染みがそこに立っていた｡
「別にええけど…また何で？」
「明日の打ち合わせ！」
「…さいですか」
「さいですね」
───久々にシャオと帰りたくて｡
そんな言葉を期待した俺がアホやった｡ そう思うと同時にコイツの前だと女々しくなる自分に嫌気がさす｡
「…まぁ､どうせ今丁度帰りの準備してたとこやし｡ もうちょい待てる？」
「全っ然待つ｡ むしろシャオの方が練習終わりで疲れてて家直行したいやろうに､ありがとうな」
「ホンマやわ｡ 何か奢ってもらわな割に合わへんなぁ？？」
「うわ〜ここぞとばかりに悪い顔する！…ちぃ｡ しゃあないなぁ､コンビニ寄ろか」
「うっし」
コンビニという言葉を聞き小さくガッツポーズをすればそんな俺の様子にクス､と小さく笑うA｡
…どうせ言ってもはぐらかされるだけだろうからあえて言わないようにしているが､AもAで部活やらストーカー(仮)の件やらで疲れているだろうに｡
それでも笑顔を絶やさないようにしている彼女の根性は大したものだと思う｡ 他人に心配させないようにして生きてきたからこその賜物なのだろう｡
「っし､じゃあ帰りますか〜」
「はーい」
高校ではクラスが離れてしまったため､時間を合わせようにもどちらも部活やらなんやらあり玄関で居合わせることも少なくなった自分たちにとって､玄関まで駄べりながら歩くのは久々の感覚だった｡
そう思いながら歩いていれば「中学以来やねぇ､一緒に下校するの」としみじみ言うものだから｡
「…せやなぁ｡ それかまた一緒に帰ろうや､どうせ1人なんやろ？」
「どうせって何やねん｡ たまに友達と帰っとるわ」
「�爐燭泙豊�〜？ホンマかそれ」
「シャオだって………くそ､そう思ったらシャオは基本1人ちゃうな｡ はー､これだから陽キャは」
「言うてほぼ部活のメンバーやけどな｡ それか大先生」
そう言えば､Aは少し悩み｡
「…これからも､一緒に帰ってええの？」
恐る恐る､そう俺に聞いた｡
-------❁ ☾ ❁-------
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ガルパニ｡(プロフ) - りっかさん» りっかさん…！お久しぶりです！🙇♀️ 短.中編集でもこちらでもコメントを下さって有難うございます…！こちらこそ､またこうしてお話出来る機会があって嬉しいです！🥰また自分のペースでこれからも書き綴って行きますね！✧︎*｡ (12月18日 17時) (
レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - お久しぶりです！新作ほんとに気づいてなかった、、、久しぶりにガルパニ。様のお話が読めて嬉しいです（泣）無理のないように更新頑張ってください！！楽しみにしてます！！！！ (12月14日 19時) (レス) @page11 id: eb4b431a4e (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ｡(プロフ) - 音成つなさん» 音成つなさん､コメントありがとうございます！✧︎*｡ 尊く書けていますか…！？🥰 久々に(？)長編を書いているのでそう思って頂けて光栄です…！❤️🔥 声援も下さってありがとうございます！✧︎*｡ (11月24日 18時) (レス) id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
音成つな(プロフ) - はっ……！尊すぎる…。shaさんへの夢+可愛い夢さんへの夢でダブルに俺得ですね……。これからも無理しない程度に更新頑張ってください！陰ながら応援しています！ (11月24日 9時) (レス) @page4 id: b6f2c2a52f (このIDを非表示/違反報告)
ガルパニ｡(プロフ) - 逃げちゃおうさん» 逃げちゃおうさん､短.中編の作品と共にコメントありがとうございます！✧︎*｡ 出だしが毎度急展開なので公開する時にすごく不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです…！🥰 (11月21日 23時) (レス) @page2 id: c3cfb87272 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ガルパ二｡ | 作成日時：2024年11月21日 12時
