【HQ!!】私は脇役(モブ)で充分なのだ｡【烏野】

脇役と西谷 ページ10

｢A！｣









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部活中､そう呼ばれるだけでポカーンとする2年生皆に私はため息を吐いた｡



縁下には｢西谷どうした？クラスで何かあった？｣と心配されていた｡

私と同じ反応で助かったよ｡









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｢名前で呼んでいいかって聞かれたから､別に嫌じゃなけりゃって答えただけ…｣

｢Aってこのバレー部だと俺にしか名前呼ばれてなかったよな｣



｢…ほんとだ､何で？｣

｢海城よりAの方が言いやすいと思ったから｣

｢あ､めちゃくちゃ単純だった｣









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そんなことを縁下と喋っていると｡





西谷は｢Aー！｣と叫んでいたので何かと振り向くと｡









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｢呼んだだけだーーーーー！！！！！！！！！！｣









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田中は硬直､成田木下は驚愕､縁下は噴き出す｡



私も田中と同じ硬直だった｡









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｢何か…何かいつもと海城の対応が違ぇからノヤっさんじゃねぇ！！！誰だよ！！！｣

｢すごい共感するよ田中｣

｢いやぁこれが世にいうツンデレ…｣

｢急なデレだなぁ｣



｢私が1番の被害者だよね？？？｣




｢お前らいい加減にしろやアアアアアアアア｣









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その日部活でAと呼ぶごとに｢ツンデレ｣と言われる西谷であった｡









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(名前で呼んだら近づけると思ったんだよ､クソッ)









­­­--­­-✿--­­--­­--ｷﾘﾄﾘｾﾝ­­--­­--­­--✿­­--­­-

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