【HQ!!】私は脇役(モブ)で充分なのだ｡【烏野】

脇役はズルい ページ7

｢そういや海城先輩って中学はバレー部でウイングスパイカーしてたんですよね！？｣









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おい待てその話何処で聞いた｡





その話は烏野バレー部だとマネージャーちゃん達にしか話していないはず｡

まさかの裏切り…！？



そんなことを考えていると｡









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｢教室で海城先輩のこと知ってる人がいたんで､そのときに聞いちゃったんですけど！！！

何で教えてくれなかったんですか！！！！？｣



｢日向､その教えてくれた人いつか殴っていいよ｣

｢えっっっ｣









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｢中学だとどんなスパイカーだったんですか？｣









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どんなスパイカー｡





一言で表すとね｡









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｢ズルい､スパイカーかな｣



｢…？ず､ずるい？｣









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私は､言わば｢ピンチヒッター｣のスパイカー版のようなものだった｡



練習ではそこまで上手い訳ではないのに何故いつもベンチに座っているのか｡

1.2年の頃は知りもしなかった｡









3年の卒業寸前に､聞いたことを忘れはしない｡









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｢まぁ､姑息なプレーとかしてた訳じゃないから全然普通のプレイヤーだったけどね｣



｢なぁんだーびっくりしたぁ〜｣

｢何を想像してたの？？？｣









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そんなこんな話していると､いつの間にか私の家に着いてしまっていた｡





日向にまた明日と言って背中が見えなくなるまで手を振っていた｡









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｢…過去さえも教えれない｢ズルい｣奴でごめんね｣









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いつになったら､この｢ズルい｣性格は治るのだろうか｡









---------✿ｷﾘﾄﾘ✿--------

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