【HQ!!】私は脇役(モブ)で充分なのだ｡【烏野】

脇役とバレーしよう ページ23

声殺して､息も少なくして､立ち聞きしてたの｡





自分の陰口なんて聞きたくないのに､何で聞いてしまったんだろうね｡

好奇心かな｡



んで､言われた言葉が何だと思う？









・









｢あーあれだよね？敵の監督さんを買収してるっていう､身体を売ってる…とかそんな話もあったよねー｣





｢ホント､気に入られるためなら何でもやるってやつ？気持ち悪いよね｣









・









才能に恵まれただけなのに､小さな噂から瞬く間に広がる大きな嘘｡





楽しくバレーやってただけなんだけどね｡



皆からしたら面白くなかったんだって｡








私の､才能が｡









・









・









・









｢…っていう､パッと聞いた話そんな気にしなくてもいいんじゃない？って言われそうな話だけど､

私は心が弱いから､それ以上何も言われたくなくてプレイヤーという台から降りたんだ｣









・









今さっき､黒尾さんとかとバレーやってたらそれ思い出しちゃって｡



そう西谷に言うと｡









・









｢Aは､悪くないだろ｣





｢…うーん､分かってるけど､何か…｣



｢じゃあ今､俺とバレーするか！レシーブ！！｣

｢えっ｣

｢いいから！早く！｣









・









何故､と思う時間などなく手を引っ張られ､ここでやろうぜと笑顔で言う西谷｡



リベロにレシーブ勝てる訳ないだろうが…




ぽん､ぽん､のレシーブの音がする｡









・









｢何でマネージャーに入ったんだ？嫌ならやめれば良かった話だろ？｣



｢んーーー､面倒くさい性格してるから､プレイヤーの台は降りてもせめてマネージャーでもいいからバレーには触れてたいなって｣



｢へぇ､観客は？｣

｢それ触れてなくない？｣

｢OBに謝れ！！！！！｣

｢うっさいな今いないから帰ったら謝るわ！！！！！｣









---------✿ｷﾘﾄﾘ✿--------

脇役と賭け→←脇役の過去話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す