いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて1 ページ1

いらっしゃいませこんばんは〜








連日怒涛のロングがあと数分で終わると考えると、自然と幸福感に包まれこれまた自然に笑顔が浮かんでくる。


お決まりの挨拶と共に最上級の笑顔をお客様に向ければ、何故か憐れみの目で見つめ返された。自分でも顔が死んでいる自覚はある。




まあそんな事はどうでもいいんだ。
今日が…終われば…！！ロングはしばらく入ってないんだ…！




必死に心の中で叫びつつ、箸やストローを確認する。あ、全然減ってねぇや。補充しなくて済む。



やることがなくなったため、レジ前に立ちなんとなくボーっとする。
四日間の間立ち続けてきた両足は棒とあまり大差ない位にはカチコチに凝り固まっている。




あ、あと2分。



お客様も一人もいないし、このまま平和に上がれそう。





と、思った矢先。

おなじみの入店音と共に、5、6人の客が一気に押し寄せてきた。

上がる直前に忙しくなる。コンビニあるあるである。





「ｲﾗｯｼｬｲﾏｾ…」




もはや魂の抜けた様な声しか出せない私は引きつった笑みを貼り付けてお客様に挨拶をする。


そんな私の挨拶に、軽く会釈してレジ前を通り過ぎた常連さんの男性。



あぁ、またあの人か…スゲェな金髪。めちゃくちゃ似合うやんけ。



なんて考えている間にも2分間は過ぎていて、私は無事レジ打ちをする前に上がることができたのであった。






………………………





「……あれ、あの店員さんは？」



「いらっしゃいませ〜。あ、中村さんならたった今上がりましたよ。」



「あぁ…そうでしたか…。じゃあ、これ会計お願いします」

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