諦めの悪い奴 Kei.inoo

13.可愛い子が好き ページ13

貴方side





ケーキを食べ終えて街中を2人でブラブラする




慧「他の人から見たらさ、俺たちカップルに見えてるんだろうね」



貴「いやいや、あんなブスがなんであんなイケメンの隣にいるんだよって思ってますよ」



慧「もう、Aちゃんはブスじゃないよ、可愛いよ！そんな事思ってる方がブスだよ」






そんな事言ってくれて嬉しいけど



事実だと思うから






女「あれ？有岡じゃない？」



貴「え？」




誰かに呼ばれて振り向くと


高校時代に私をいじめてた女子だった




女1「やっぱり有岡じゃん！何々？こんなイケメンの彼氏いたの！？」



女2「違うよ、男の子の方が仕方なくデートしてる感じでしょ？」




女1「そっかー、こんなブスに彼氏できるわけないかー」





高校の時と同じ事言ってる



私の事を毎日のようにブスブスって





女2「ねえ私たちと遊ぼうよぉ」




そう言って伊野尾さんに絡みつく




女1「こんな奴ほっとこうよぉ」




私はこの空間が嫌で少しずつ後ずさりすると



伊野尾さんが私を引き寄せて




慧「ごめん、俺さ、この子みたいな可愛い子が好きなんだよね、君たちみたいなブスには興味ないんだ」




と真っ黒な笑顔で言った




女1・2「っ………」




あの人たちは悔しそうにどっかに行った





慧「はぁ、女子怖！こんな可愛い子のどこを見てブスって言ってんのかねぇ？」






伊野尾さんは私のほっぺに両手を添えて言った






貴「ありがとうございます…」





そして私がお礼を言うと伊野尾さんは優しく微笑んだ



私はこの人が見せるこの笑顔に弱い





慧「ていうかさ、そろそろ敬語とさん付けやめない？慧って呼んでよ」




貴「え、じゃあ、慧くんで」





慧くんは少し悩んでから





慧「んー…その可愛さに免じて許してやろう」




貴「だから可愛くない！」




慧「可愛いよ…Aは」






いきなり呼び捨てされてビックリする






慧「んふふ、ちょっと距離縮まった」








と言ってニコニコしてる慧くん



女の子みたいな可愛い笑顔にドキッとしたのは

私だけの秘密

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