諦めの悪い奴 Kei.inoo

2.平凡な日常 ページ2

貴方side




光「はい、コーヒー出来たからよろしく！」




貴「はーい、行ってきます」






私は光さんに頼まれた通りにコーヒーをお客さんの所へとさ持っていく




貴「お待たせしました、特製コーヒーでございます、お兄ちゃん」




大「えへへ、ありがとう！」





これは私の兄、有岡大貴


この喫茶店は人が少なく大体は常連客のため

俳優をしている兄にとっては救いの場だ




貴「オムライス、もうすぐできるから」



大「ありがと！光くんが作るオムライス美味いんだよなー！」





兄は光さんのオムライスを食べに都内にいる時は必ずここに来る





貴「オムライス好きだねー」




大「まあね！あ、でもAも好きだよ！」




貴「黙れシスコン」





こんなやりとりをほぼ毎日やっている






知「はい、オムライス…あと、さっきから大貴うるさいよ、厨房にまで声が響いてるんだけど？」




大「いいじゃん！今俺しかいないんだからさー！」





知「僕が嫌なの」




この子は知念くん



一応同い年



私より背が少し小さくて可愛い容姿から高校生に間違えられたこともあったらしい



ちなみに今ここにいる人たちは全員同じ高校出身


光さんは兄の一個上で


兄は私たちの2つ上


高校在学中もずっと3人でいた






知「ヒカもうるさいって言ってたよ」




大「えー！光くんも！？」



光「大ちゃんうるせー！」



貴「うん、正直うるさいよ」





大「俺の扱い…」






こうやってみんなでワイワイするのが好き


楽しくて仕方ない









でもこんな日常があんな奴によって狂わされることは





まだ私は知らない

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